サッカーを続けるための進路~〝文武両道″をモットーにサッカーを続けること
2013年07月06日
メンタル/教育これからの進路を選択する上で、学業とサッカーの両方をどのように追究していくのかは、ジュニサカ世代にとって最も気になるところです。そこで今回、高い偏差値とサッカー部の実績で知られる中高一貫校・桐蔭学園の取り組みを取材しました。推薦ではなく、全員が中学受験を経て入学してきた部員でありながら、全国レベルの成績を保ち続けている桐蔭学園中学サッカー部。2008年の全国中学校サッカー大会でチームを日本一に導いた松田隆監督に、桐蔭学園中学サッカー部が求める選手像、文武両道でサッカーを続けることについてお話を伺いました。
文●戸塚美奈 写真●編集部 写真協力●桐蔭学園中学校サッカー部
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.28春号』p128-131より転載
子どもの評価はグラウンドだけじゃない!
――中高一貫校でサッカーを続けることのメリットとはどんなことでしょうか?
まずは中3で特別な受験勉強のためのブランクがない、進路問題に悩まされずにサッカーを続けることができる、ということでしょうね。能力があれば、中学3年後半から高校サッカー部に参加することができるし、選手個人の能力に応じた練習が可能です。これは一貫校の大きなメリットですね。
――文武両道を掲げている桐蔭学園ですが、どんな指導を心がけているのですか?
勉強ができないのをサッカーのせいにするなと言っていますね。自分自身も両立させてやってきたし、サッカーも勉強も両方やるからこそ意義があると思っています。
授業中の姿勢や生活態度も見て、総合評価で判断し、ただサッカーがうまいだけでは絶対使わない。多少下手でも学校生活でがんばっている子は試合に出します。結局、学校生活をちゃんとやらない子は、サッカーの勝負でも最後に逃げます。子どものことは普段からよく見ていますよ。僕なりにアンテナを相当はっています。担任ともコミュニケーションをとりますし。学校のクラブ活動である僕らの強みは、子どもの評価はグラウンドだけじゃないということなんです。
――なるほど。監督の指導はグラウンドだけじゃないということですね。
私も担任をやっている教師ですから、常日頃から、人として大事なことを伝えながらやっています。
例えば、ぼくは、ファウルしたら絶対に怒ります。中学のカテゴリーでファウルなんて覚えたら、そこから伸びなくなりますから。それとウソはつくな、ということ。礼儀についてもうるさく言います。遠征でも、マイクロバスから一歩降りるときから周りに気を遣いなさい、と。サッカーも同じです。人としての気配りができないと、グラウンドでも気を配れません。カバーなんかできない。自分勝手な奴は論外。私は世の中で一番大事なことは、勉強ではなく礼儀のほうだと思っていますから。
自分自身、中学・高校・大学と続けてきて、サッカーを通して歯を食いしばることを覚えたし、人をカバーすることも覚えました。サッカーは素晴らしいスポーツだということを子どもたちに伝えたい。現在、サッカー部OBがグラウンドに戻って来て、中学生のコーチをやってくれています。そんなふうに選手たちがサッカーを続けてくれていることが、何よりもうれしいですね。
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