お父さんコーチ必見! ドイツ人指導者が伝授する子どもが楽しむための環境づくりとは?
2013年10月08日
コラムお父さんコーチでもできる子どものモチベーションアップ術
日本のジュニア年代では、お父さんコーチであったりと、アマチュアの指導者も多いはずである。しかし、ドイツの実情はどうなのだろうか。クラウス氏は話す。
「ドイツでも状況は同じです。プロのコーチの数は限られています。ですので、ボランティアコーチに感謝しなければなりません。なぜなら彼らはお金を受け取ることなく指導を行ってくれています。日本のこういった方々にアドバイスを送るとするなら……。選手の立場になって物事を考えてみて下さい。例えば10歳のグループに練習をするのであれば、自分が10歳だったときに、どんな遊びや練習が好きだったか、嫌いだったかを思い出してみて下さい。自分の中で『このトレーニングは好き、楽しいに違いない』と思うのであれば、それを行ってみると良いでしょう。もし練習メニューに行き詰まったり、何を教えたらいいかわからないというのであれば、4対4のミニゲームがおすすめです。実は4対4が最高のトレーニング方法であったりするのです」
さらにクラウス氏からのアドバイスは続く。
「まずはトレーニングの前に子どもとコミュニケーションをしっかりと取り、このコーチとなら楽しくサッカーできると思わせましょう。もしモチベーションの低い子がいるのであれば無理に練習に参加する必要はありません。家でテレビを観たり、プレーステーションをしていたって良いのです。しかしフィールドに来る以上、ここはサッカーをする場所だということを理解させるようにしてください。
しかし、そうは言っても常にトラブルメーカーというのは存在します。本日の指導者研修でも2人のコーチはトラブルメーカーでした(笑)。このような子どもにはある種の責任を与えるようにします。彼らに『コーチから見られている』ということ、そして『コーチは自分たちのことを気にしてくれているんだ』ということを感じさせます。そして彼らに『自分たちは良い選手だからコーチが責任を与えてくれているんだ』と感じさせるようにします。そのように責任を与えることで、子どもたちをその気にさせるのです。このような場合、その子どもを否定したり、罰を与えるのは一番よくありません。罰を与えることで状況はどんどん悪化していきます。
つまり子どもがまだ(精神的に)準備ができていないのであれば、無理に練習に参加しなくても良いですし、参加するのであれば、うまく責任を与えながらモチベーションを上げるようにして下さい。例えば今日の指導者研修でのトラブルメーカーに対して、私はこう言いました。『練習がうまく流れるように、非常に理解力の高いあなたが列の先頭に並んでください』。そうやって責任を持たせることで、この方は私を信じて列の先頭に並んでくれました(笑)」
子どもたちが楽しめる環境づくり――。指導者自身がどう接すれば子どもが楽しんでくれるのか、どんな練習方法が楽しんでくれるのか、そういった考えを絶やさず、持ち続けることが大切なのかもしれない。またクラウス氏のように、さまざまな指導現場に足を運んだり、実用書を調べてみたりすることも、重要なことだろう。プロフェッショナルのドイツ人指導者の考え、みなさんも参考になるのではなかろうか。

<プロフィール>
クラウス・パブスト氏
1971年生まれ。現在、FC1904ヴィクトリアケルン育成部長。大学時代、ケルン体育大学に進学し、スポーツ科学を専攻。その後はサッカー指導者の道を歩み、ドイツ・ブンデスリーガの名門、1.FCケルンのユースコーチや育成部長を務め、ルーカス・ポドルスキー(アーセナル)などの育成にも携わった。自身のスクールである「1. Jugend-Fusballschule Koln」の代表を務める。また1児のパパでもある。
※ファンルーツでは…
「スポーツの楽しさ(FUN)を追求し、スポーツが根付く(ROOTS)活動を展開する」という理念のもと様々な活動を行っている。
今秋より世田谷芦花公園の新施設にて本場ドイツ・ドルトムントよりコーチを招聘した『BVBサッカースクール』、技術的な観点だけではなくスポーツ医科学・ランニング・栄養などの視点からもアプローチする『プーマサッカースクール』を新設。
体験クラス実施中! 詳しくは www.funroots.netまで。
カテゴリ別新着記事
コラム
-
「これはやらない方がいい」という保護者の言動。wyvern望月隆司監督に訊く、サッカーの進路とプロを目指す選手へのアプローチ2026.04.03
-
親は子どものサッカーにどこまで関わるべきか?「サッカーが習い事になると難しい」佐久長聖高校女子サッカー部監督が語る2026.03.18
-
U-12からU-18に何人残れるか?「川崎フロンターレの軸となっていかなくちゃ」大田和直哉監督が取る勝負と育成のバランス【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.05
-
「なぜ、これだけいい選手が熊本に集まるんですか?」ソレッソ熊本指揮官は信念をもって個性を伸ばす【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.03
フットボール最新ニュース
-
レアル・マドリードが逆転勝利【25日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
インテルがまさかのCL敗退【24日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
ニューカッスル、イングランド代表ウィンガーが4ゴール【18日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
レアル・マドリードが後半に1点もぎとり白星【17日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
アーセナルが全勝首位通過【28日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 東京大会】大会結果2026.03.02
-
【卒業記念サッカー大会第19回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー3(決勝&閉会式)2026.02.27
お知らせ
人気記事ランキング
- 日本高校サッカー選抜メンバー発表!【ベリンツォーナ国際ユース大会】
- 【2026ナショナルトレセンU-15】2回目参加メンバー発表!
- 【関東トレセンキャンプU-13(後期)】参加メンバー
- 「これはやらない方がいい」という保護者の言動。wyvern望月隆司監督に訊く、サッカーの進路とプロを目指す選手へのアプローチ
- 【2025 JFAトレセンU-12関西】参加メンバー発表!
- 2つの代表の座は戸塚フットボールクラブと新座片山フォルティシモ少年団が獲得!!/第40回全日本少年サッカー大会 埼玉県大会
- 【2026ナショナルトレセンU-15】1回目参加メンバー発表!
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 【JFAフットサルGKキャンプ2026①】参加メンバー発表!
- U-19日本代表、ウズベキスタン遠征参加メンバー発表!【選手変更あり】














