サッカー母ちゃんの”まだまだ”ドタバタ日記「第27回 子の心、親知らず?」

2013年10月10日

コラム

まだ夏になる前のことですが。
母ちゃんは、長男の高校サッカー部1年生の保護者会に出かけて行きました。

保護者会の会場には、役員さん、1年生の父母がびっしり!
中には、グループになって仲良く盛り上がっている人たちもいます。

いいなぁ、きっと、すでに、公式戦も2回くらい行われているから、トップチームのお母さんたちは、仲良しになったんだぁ。

母ちゃんは、隅っこにこそっと座ります。
窓からグラウンドを見ると、1年生の練習試合が始まるところ。気づいたお隣のご夫婦も、窓の外に目をやります。

「あれ? あれは大会メンバーじゃないね」

興味なさげに窓を離れるご夫婦。
てことは、ご夫婦の御子息は、大会メンバーの常連なのか。そして、あのチームは、大会に行っているメンバーじゃないのか。

しかし、そこにも長男の姿はない……。
しゅん。

手元のプリントを繰っていると、サッカー部全員のメンバー表がありました。
こんなに人数いるんだもんね、と思いながら仔細に見ていたのだけど……長男の名前がない。なんでー!?
保護者会が始まり、役員さんから説明があったあと、あるお母さんが手をあげました。

「名前は合ってるんですが、番号が違っていて……」

「あ、申し訳ありません、他にも間違いに気づかれた方、おっしゃってください!」

パラパラ手を上げるお母さん。どうやら、名簿には少々不備があったようす。
でも、でもさ、名前自体がない、ってひどい間違い方、ウチだけじゃん。

長男の名前を申告したものの、ますますしゅんとなっちまった母ちゃん……。
休憩時間に、あるお母さんから声をかけられました。

「G君のお母さんですか?」

「はい?」

「〇〇の母です。いつも仲良くしてもらってるみたいで、ありがとうございます」

なんと、小学校時代、市の大会で顔を合わせていた、ライバルチームの主将のお母さん。
そういや長男から、そのKがサッカー部にいたんだよ、という話は聞いてました。

「G君、めちゃくちゃ速くてうまいんだよ、ってウチで話してるんですよ」

「でも、全然通用しないみたいで。小学校の頃が懐かしいですよ」

「でもKが、あいつは上に上がった、って言ってましたよ」

ひとつ上に上がって、それで今日の試合にも出られないって……。

保護者会の帰り、役員さんたちが、学校のカラーのウインドブレーカーやTシャツ、タオルなどを販売していました。

「よろしかったらぜひ!」

買おうかな、でも、これ着て長男の応援することなんか、あるのかな。
団扇くらい買って帰ろうか、と思ってバッグを開けたら、財布を忘れてた……。

夜、長男に聞いてみました。

「K君が、あいつは上に上がった、って言ってた、ってK君のお母さんに聞いたけど、そうなの?」

「ああ、うん。でも、オレは、上がったとは思ってないから」

ん? どういうことだ?
まだまだ上に行けるってことだよな?

「オレ、この学校入ってよかった。だって、強い子いっぱいいるじゃん」

「強い子ばっかだからレギュラーなれなくて大変なんじゃないの、いいの?」

「オレ、これから抜かすから。オレ、どんどん上達してきてる」

へぇ!
驚いた。母ちゃんのほうがつまんないことでしゅんとしてちゃダメだね。

いいぞ、長男! その意気だ!

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