試合で実力を出し切るためのメンタルサポート【後編】

2014年03月02日

メンタル／教育

いまこの瞬間に集中したいならルーティンを活用

　初心者の人にとっては、集中力をつけるトレーニングはなかなか難しいものです。ここでは“いま、ここに”集中する方法として「ルーティン」を紹介します。

　ルーティンとは、これからの行動の手順を細かく決めてその通りに身体を動かすことです。自身で決めた段取りをすることで「いまこの場」に対する意識が高まり、徐々に集中が絞られていくという効果があります。
　一流選手は必ず自分だけのルーティンを持っています。マウンドに立つバッター、サーブ前のテニス・プレーヤー、ショット前のゴルファー、フリースロー前のバスケットボール選手…等など。

　大リーガーのイチロー選手が打撃前に行う彼独自のルーティンは有名ですよね。サッカーで考えてみると、フリーキックを蹴る選手が必ず最後にボールに触りたがるのもルーティンと言えますし、ピッチに入る前にどちらの足から入るか、スパイクの紐はどちらの足から結ぶかを決めているというのも、自然に試合へ向けたルーティンを行なっているということなのです。

【次ページ】フィギュアスケートの選手も行っているルーティン

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