なでしこJAPAN 不動のストライカー大儀見優季選手の少女時代
2014年04月19日
インタビューはっきりとプロを意識したのは中学1年
──そんな中でも「サッカーを辞めたい」と思うことはなかったのでしょうか?
1回だけあります。小学生の頃、試合中に父に怒鳴られ続け、「どうしてこんなにつらい想いをしてまで続けなくていけないのか」と……。ただ、練習がきついから、といった理由で辞めたいと思うことはなく、どんなに苦しくても「好き」という気持ちが常に勝っていましたね。
──プロを意識したのはいつ頃でしたか?
まず、小学6年生のときに、「日本代表選手になってオリンピックのピッチに立つ」という夢を描くようになりました。それまでは、ただ漠然と「サッカー選手になりたい」と思ってはいましたが、父から「どうせやるなら高いレベルを目指せ」と言われてきたことで、より具体的なイメージを抱くようになったんだと思います。
はっきりとプロを意識したのは中学1年生のとき。学校で進路希望調査なるものがあり、そこで「アメリカでプロサッカー選手になる」と書いたんです。
当時、日本にはプロリーグがなく、澤さん(澤穂希選手)がアメリカのプロサッカーリーグで活躍しているのを知り、私もこの道に進もう、と思いましたね。
──中学ではどんな環境の変化がありましたか?
中学に上がるタイミングでセレクションを受け、中1から高3まで在籍するチーム、日テレ・メニーナ(日テレ・ベレーザの下部組織)に入団しました。
80人の中から合格したのはたった6人。同じ学年の女子には負ける気がしなかったのですが、クラブに入ってみたら「こんなにうまい女子の選手がたくさんいるなんて…!」と衝撃を受けましたね。上には上がいる、ということを中学1年で痛感できたのは大きかった。もっとうまくなりたい、と思わせてくれたメニーナの仲間や先輩に感謝です。
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