なでしこJAPAN 不動のストライカー大儀見優季選手の少女時代

2014年04月19日

インタビュー

大切なのは与えられた環境や周囲の人たちへの感謝の気持ち

──挫折経験はありますか?

中学2年生のとき、2度、膝に大きなケガをして手術をしたことです。当時は、チーム最年少ながらスタメンで1年間ほとんどの公式戦に出場し、フォワードとしての地位を確立し始めていたとき。

さあ、これから、というときのケガに失望感が大きかったですね。ただ、あのケガがあったからこそ、サッカーを続ける上で大切なことに気づかされました。

2度目の手術のときは、ケガをしたのが全国大会1回戦の2日前だったんです。楽しみにしていた全国大会を目前に、その道が断たれたことがショックで、さらにこれから長いリハビリが待っていると思うと、心がぽきっと折れてしまいそうでした。

そんなとき、当時メニーナのコーチだった寺さん(寺谷真弓現日テレ・ベレーザ監督)が私のところにきて、涙を流してこう言ったんです。

「全国に連れて行ってあげられなくてごめん……」

ケガをしたのは私なのに、私の悔しさを代弁するように泣いてくれて、「ああ、私がサッカーを続けられているのは、こんなに愛情深い人たちの支えがあったからなんだ」と心底思いました。周りの人への感謝、与えられた環境への感謝をはっきりと言葉にするようになったのは、あのケガがあったからだと思っています。

カテゴリ別新着記事

お知らせ



school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク