クルピ前監督に学ぶ! サッカー選手の育て方

2014年05月30日

コラム

セレッソ大阪の前監督であるレヴィー・クルピ氏は現在、日本代表で活躍する香川真司選手や柿谷曜一朗選手などの若手選手を育成、指導してきました。多くの若い才能を発掘し、磨きあげたその手腕は誰もが認めるところであります。そこで今回はクルピ氏が語る、サッカー選手になるための育成法をご紹介します。

構成・写真●沢田啓明

※『伸ばす力 世界で輝く「日本人選手」育成レシピ』より一部転載


夢を抱き、実現させようとする強い気持ちが重要

 新しいクラブで、初めて選手たちに接するとき、私はいつも成功のプロセスをボードに描く。

 それから、次のように語りかける。

 君たちは、「夢」を持たなければならない。どんな選手になり、どこで、どんなことをしたいのか。選手として、何を成し遂げたいのか。

 それを、できるだけ具体的に、できるだけ強く思い浮かべるのだ。

 それは、「あの選手のようになりたい」ということでもかまわない。

 アタッカーならメッシ(バルセロナ)やクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)に、ディフェンダーならチアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)らに憧れる者が多いだろう。

 日本人選手なら、「本田圭佑(ACミラン)、真司(香川真司=マンチェスター・ユナイテッド)、長友佑都(インテル)のように海外で活躍したい」と考える者が多いはずだ。

 「夢」を持つことは、サッカー選手に限らず、誰にとっても極めて重要だ。

 もしあなたがコンピュータ好きなら、「スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのようになりたい」と考えるかもしれないし、歌手志望ならマドンナやビヨンセを夢見るかもしれない。もちろん、「医者になって病気の人を助けてあげたい」でもいいし、「警察官になって市民の安全を守りたい」であってもいい。

 あえて人と違うことを目指す必要はない。興味があり、本当に好きで、適性がありそうな分野を目指すのだ。

 そして、何か「夢」を持ったら、それを実現したい、とひたすら強く思ってほしい。

 この「ひたすら強く思うこと」が大切だ。「できればこうなったらいいな」ではダメ。それくらいの軽い願いを、私は「夢」と呼ばない。「誰が何と言おうと、俺は絶対コレになるんだ」と強く思うもの、それが私の言う「夢」だ。

<クルピが選手に伝える成功のプロセス>


夢→規律→成功

君たちは、「夢」を持たなければならない。どんな選手になり、どこで、どんなことをしたいのか。選手として、何を成し遂げたいのかできるだけ強く思い浮かべるのだ。


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(写真●沢田啓明)

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