クルピ前監督に学ぶ! サッカー選手の育て方
2014年05月30日
コラム日本の多くの若者は「夢」を持つ段階でつまずいてしまう
日本の若者の多くは、この「夢」を持つ段階でつまずいてしまうようだ。
「夢」ではなく、せいぜい願望のレベルに留まることが多い。そして、ちょっとした困難に遭遇すると、「自分には無理だ」とあっさり諦めてしまう。
仮に自分から諦めなかったとしても、日本には特殊な事情がある。多くの親が、「そんな”夢”みたいなことばかり言っていないで、真面目に勉強をしなさい」などと言って、子どもが「夢」を持つことを頭ごなしに否定するのである。
どこの国でも大人は概ね保守的なものだが、日本にはとりわけ常識的で伝統的な価値観を持つ人が多い。彼らは、自分が知らない分野のことを恐れており、若者が抱く「夢」に反対する。
それは、日本が高度な管理社会だからだろうし、世界有数の学歴社会でもあるからだろう。
仮に両親、学校の先生、兄弟、友人らがこぞって反対したとして、それでも自分の「夢」を貫くことができるかというと、これはなかなか簡単ではない。
しかし、ここで諦めたら「夢」は実現できない。自分が諦めた時点で間違いなく達成不可能となり、反対論者の思う壺となる。たとえどれほど遅々とした歩みであろうと、諦めさえしなければ少しずつ「夢」に近づき、いつか達成できる可能性がある。
ブラジルの場合、子どもが「○○になりたい」と言えば、その「夢」に反対する親はほとんどいない。それは、欧米と同様に個人主義の社会であり、たとえ親であろうと子どもの希望は尊重するのが当然と考えられているからだ。
近年の経済成長に応じてブラジルでも中流階層が増加しており、日本のように「しっかり勉強をして、安定した職業に就きなさい」と言う”常識的”な親が増えている。
しかし、貧困家庭ではそのようなことはまずない。息子が「サッカー選手になりたい」と言えば、ほとんどの親は喜んでサポートする。それは、もし息子が一流のプロ選手になれば一家が貧困から脱出できるからでもある。
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