元日本代表・小島伸幸氏が解説! ゴールキーパーはブレ球にどのように対処すべきか

2014年07月09日

コラム

反復練習を繰り返して、ボールへの執念を高める

 それを繰り返しているうちに、ボールがこぼれた瞬間に勝手に体が動くようになってくる。

 私は現役当時、打たれたシュートに対して、右か左かを判断する前に、無意識のうちにボールに飛びついたことがあった。

 ボールへの執念が出てくると、そういう奇跡のようなプレーが生まれる。

 それは意識がなくなるほどの厳しい反復練習をこなした先にあったものだ。

 今はそういう指導が敬遠される風潮もあるが、私は育成年代で厳しい指導があったからこそ、その後日本代表に身を置ける土台ができたものだと感じている。

 厳しい指導に耐えられるのならば、耐えて鍛えるという方法はひとつの選択肢なのかもしれない。

 ただし、厳しい指導=叩く、選手にケガをさせる、といった類のものでは決してない。

 指導者としては、本人が望むのならば、過酷なトレーニングを課すということを決して除外せずに選手と向き合ってもらえればと思っている。


プロフィール
小島 伸幸
(こじま・のぶゆき)

1966年1月17日生まれ。群馬県出身。同志社大学を経て、1988年にフジタ(現湘南ベルマーレ)へ入団。1994年に公式戦デビューを果たすと以降、安定感のある堅実なプレーを武器に正守護神としてゴールを守りつづけた。95年には日本代表初選出。1998年のフランスW杯では精神的支柱として日本代表を支えた。その後アビスパ福岡、ザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)に移籍。ザスパ草津時代には選手兼コーチとしてチームのJFL、J2昇格に貢献した。2006年に現役引退し、現在はサッカー解説者や大学でコーチを務めている。


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