メッシ、アグエロ、ディマリア・・・アルゼンチンでスキルの高い選手が育つ理由

2014年07月21日

コラム

ストリートサッカーのように、常にボールを蹴っていることが大切

――このETOを反映させるには、どのような練習をするのですか?

 ドリブルであれば、常にボールを足元から離さないことを重要視しています。ただし、4、5歳はOの年代なので、スペースは関係ありません。

 この年代はエゴが強いため、まずはゴールを決めたり、人とのコミュニケーションを増やすといったボールを蹴って楽しむことから始めます。

 練習メニューは数多くありますが、シンプルなものから複雑なものへとステップアップしていくことが大切です。

――メッシをはじめアルゼンチンの選手も同様に、この段階を踏んでいったのでしょうか?

 私はメッシの子どもの頃を見ていませんが、確実にこの段階は踏んでいるでしょう。彼のドリブルの特徴は重心が低いことで、特にこのOとEの感覚をしっかりとつかんでいると感じます。

――距離感や時間といった感覚的な要素は練習で身につくものですか?

 トレーニングではなく、反復です。ボールに触る回数が重要になってきます。つまり、ストリートサッカーのように、ずっとボールを蹴っていることが大切ですね。

――最後に日本の子どもたちへのメッセージをお願いします。

 どれだけサッカーをやるかが大切です。ボールに触る時間が多くなれば、その分だけ成長にも差が表れます。

 とにかくサッカーをやること。私も元選手でしたが、引退したあとの人生でサッカーの代わりになるものは見つかりません。

 サッカーは情熱であり、それに代わるものは何もないということを伝えたいと思います。

 

vol18

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プロフィール

ミゲル・アンヘル・ビジャモンテ

現役引退後、アルゼンチンリーグのベレス・サルスフィエルド、サン・ロレンソ、ロス・アンデスをはじめ、メキシコ1部リーグのレオンなど数々のクラブで指導者として活躍。ベレスではインファンチル(ジュニア)のカテゴリーを担当し、サン・ロレンソではユース年代の育成に携わった。


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