【第38回全日本少年サッカー大会】決勝大会 ジュニサカ取材日記⑪「得点王はスクエア富山FCの吉田憲次郎くん! 各賞発表」
2014年08月09日
大会情報得点王はスクエア富山FCの吉田憲次郎くん! 各賞発表
(文●平野貴也 写真●佐藤博之)
「第38回全日本少年サッカー大会」は9日(土)に全日程を終了し、決勝戦でセレッソ大阪U-12(大阪府)がPK戦の末に柏レイソルU-12(千葉県)に勝利し、初優勝を飾って幕を閉じました。決勝戦の終了後には各賞(※最下部の一覧を参照)が発表され、得点王には、スクエア富山FC(富山県)の吉田憲次郎くんが輝きました。スクエア富山FCは、決勝トーナメント準々決勝で敗退しましたが、吉田くんは通算11得点をマーク。準決勝以降の試合で彼の得点数を超える選手が出なかったため、ドキドキしながら待ち望んでいた個人タイトルを獲得することができました。
吉田くんが得点ランクの首位に立っていることを知ったのは、決勝トーナメント準々決勝敗退の直後。記者が持っていた得点ランク表を奪うように手にすると「コーチから1番と言われたときは、チーム内で1位という意味だと思った。15点中、11点を取っているから。ほかのチームには18点くらい取っている選手がいるんじゃないかと思っていた」と急にそわそわし始め、何度もランク表を見ては「本当だ、本当に1位だ。追い越す可能性がある選手は? レジスタの選手? 頼む! あとの試合は0-0のPKになってくれ(笑)」と、沸いてくる願望を抑えられない様子でした。表彰式では、嬉しさと緊張でぎこちない仕草が多く、観衆の笑いを誘っていました。
吉田くんは、スピードに自信を持つ左利きのストライカー。「1対1で相手を抜けば、追いつかれない自信がある。キックフェイントでGKの動きを狂わせてシュートを打つのが得意。チームが苦しいときに点を取って、仲間を助けられる、チームから必要とされるエースストライカーになりたい。好きな選手はメッシ(アルゼンチン)とかロッベンとか、ファン・ペルシー(ともにオランダ)。同じ左利きでスピードがあるから、ワールドカップを見て勉強した」と話し、得意とする形に磨きをかけてきました。
特に闘志を燃やしたのが、同じ北信越勢のエスプリ長岡FC(新潟県)と対戦した2次ラウンドでした。「よく練習試合をやるけど、いつも負けていた。エスプリから点を取ったのは、初めて。得失点差で上回ることができたけど、最後は(いつものように)やられるんじゃないかとドキドキした」と叫び過ぎて枯れてしまった声で熱戦を振り返りました。
自身初の全国大会で得られた手応えは大きく「この大会は、自分が全国でどれだけできるか試す場所。自分をレベルアップさせてくれる大会だと思う。全国大会は初めてだし、Jクラブもいるから点は取れないんじゃないかと最初は思っていた。でも、思っていた以上に自分のプレーが通用して、点が取れた。まだ進路は決めていないけど、セレッソ大阪U-12とかヴァンフォーレ甲府U-12(山梨県)と対戦したら、すごいチームだなと思ったし、ちょっとJクラブでやってみたいなという気持ちにもなった。こういう舞台で力を出せて良かった」と自信を得た様子でした。
今大会は各チームの力が非常に拮抗しており、同じ組み合わせでもう一度対戦すれば勝敗が変わるのではないかという接戦が多く見られました。順位だけでなく、大会を通して得られた収穫があるはずです。各賞はその一端を表すもの。参加選手の皆さんには、今大会で燃え尽きることなく、経験を次の挑戦に生かしてもらいたいと思います。
参加選手の皆さん、指導者の方々、大会運営に携わった方たち、応援に来られた保護者の皆様、お疲れ様でした。大会は来年から鹿児島での冬季開催となります。後輩の皆さんが再び熱戦を繰り広げること、卒業生が中学生の大会で活躍することを心から期待しています。
<表彰一覧>
敢闘賞:柏レイソルU-12(千葉県)
努力賞:レジスタFC(埼玉県)
グッドマナー賞:横河武蔵野FCジュニア(東京都)
優勝:セレッソ大阪U-12(大阪府)
準優勝:柏レイソルU-12(千葉県)
第3位:横河武蔵野FCジュニア(東京都)、レジスタFC(埼玉県)
ドリームトーナメント賞:丸亀FC(香川県)
フェアプレー賞:JFC FUTURO(神奈川県)
特別賞:FCアミーゴ(鳥取県)
MIP賞:柏レイソルU-12(千葉県)
得点王(11点):吉田憲次郎(スクエア富山FC=富山県)
ゴールデングローブ&ブーツ賞:佐々木雅士(柏レイソルU-12=千葉県)
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