日本代表新監督はどんな人物? ハビエル・アギーレの取り扱い説明書

2014年09月04日

サッカーエンタメ最前線

ストレートで直接的な性格の持ち主

似たような声はエスパニョールの地元、バルセロナでも多くあがっており、一歩、スタジアムや練習場から離れると、サッカーの話を全くしたがらず、特定のメディアと仲良くしないためなのか、個人インタビューも一切受け付けない、といったアギーレの姿勢に不満を持っていたことがうかがえる。

一方、パンプローナでは、クラブ担当のマスコミ関係者を集めて、定期的に夕食を共にしていたという。オサスナのベテラン記者、ウスエ・マルティネス記者は「マスコミととても近しい監督」と評し、それを如実に示すエピソードを披露してくれた。

「アギーレは口が悪いから、そのせいで退場を食らうことがあるでしょう。オサスナを率いていた時、退場したアギーレが、今後は退場させられるようなことはしない、もしも、そんなことがあったら、ここにいる全員に夕食をおごると宣言したことがあったの。それから間もなくして、また退場させられたアギーレは約束を守って担当の番記者全員に夕食をおごるハメになったのよ」

とても、同じ人物の話とは思えないくらい、両者の意見は異なっている。果たして、どちらがアギーレの本当の顔なのだろうか。

アギーレが監督としてのキャリアをスタートしてから、フィジカルコーチとして殆どのキャリアを共に歩んできたフアン・イリバレンは、二分した評価を受けるアギーレのことを「ストレートで直接的な性格」と評する。つまり、人間関係においてもストレートな関係を望み、正面からはっきりとものを言うアギーレの性格が、両極端な結果を生み出すことになると推測できる。

(>>続きは『フットボール批評 ISSUE01』にて)


フットボール批評
『フットボール批評 ISSUE01』

特集【惨敗の教訓】
アギーレを殺すのは誰か? 日本代表、ビジョンなき再出発

いま必要なことは、急いで前に進むことではなく、足下を見つめ直すことだ。
ブラジルでの惨敗の原因はどこにあったのか? ザッケローニ監督の4年間で教訓とすべきことは何なのか?今回、本誌ではさまざまな角度からブラジル大会の敗因とこの4年間の検証を行っている。惨敗の記憶が風化する前にしっかりとした教訓を残すべきだと考えたからだ。

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