遠藤保仁選手の両親に学ぶ! Jリーガーの両親は息子にどんなサポートをしてきたのか?
2014年09月06日
サッカーエンタメ最前線桜島が遠藤の人間形成に多大なる影響を及ぼした
「私自身は野球派で、サッカーのことはよく知りませんでした。しかし、桜島は今もそうですが、サッカー熱が物凄く高い。指導者もみんな勉強熱心で、一生懸命やっています。私たち保護者も『そういうコーチたちを、精一杯、押し上げてやろうや』とよく他の親御さんと話していました。
子どもの練習を見に行き、帰りに親同士で飲みに行って、コミュニケーションを図ることはしょっちゅうでしたね。町のマイクロバスを借りて私が運転し、子どもたちと保護者を試合会場まで乗せて行き来したり、帰ってから私の家で反省会を開くこともありました。
そういうときは、子どもたちを別の部屋に行かせるのではなく、飲み会に一緒に参加させました。大人の話を聞くことも勉強になりますからね。『監督やコーチの悪口は絶対に言わないようにしよう。信じて任せよう』という話をよくしていたのですが、ヤットたちはそんなことも聞いて、何となく理解していたんじゃないでしょうか」
筆者は遠藤が鹿児島実業高2年だったときから10年以上、彼を知っているが、監督や他の選手を批判しているのを一度も聞いたことがない。この態度は両親の前でも同じだという。彼の他人へのリスペクト精神は、幼い頃からの両親や周囲の教えがあってこそだろう。幼少時代から老若男女問わず、さまざまな人と接してきたことで、社交性も身についた。桜島という環境は、遠藤の人間形成に多大なる影響を及ぼしたに違いない。
プロフィール
元川悦子
(もとかわ・えつこ)
1967年、長野県生まれ。業界紙、夕刊紙記者を経て、94年からフリーランスのサッカージャーナリストとして活躍中。現場での精緻な取材に定評があり、Jリーグからユース年代、日本代表、海外サッカーまで幅広く取材。著書に『古沼貞雄・情熱』(学習研究社)、『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、『いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁』(NHK出版)、『高校サッカー監督術 育てる・動かす・勝利する 』(小社刊)などがある。
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