【高円宮杯第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会】決勝レポート「FC東京U-15深川が逆転で日本一、6年ぶり2度目の優勝」

2014年12月28日

大会情報

FC東京U-15深川が逆転で日本一、6年ぶり2度目の優勝

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(文●平野貴也 写真●編集部)

 ジュニアユース年代の日本一を決める、高円宮杯U-15第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の決勝戦が27日に味の素フィールド西が丘で行われ、FC東京U-15深川(関東地域代表)が2-1でヴィッセル神戸U-15(関西地域代表)を下して、6年ぶり2度目の優勝を飾った。

 試合は、一進一退の攻防が続いた。試合の立ち上がりは、神戸U-15が押し込んだ。前半21分、右から押し込むと、右DF前川智敬のクロスをMF井浦はずむが左へ流した。左MF上田寛はシュートを打てなかったが、縦に運んで折り返しのクロスを上げると、ゴール前でFW今岡陽太がヘディングでゴールへたたき込んだ。

 先手を打たれたFC東京U-15深川だったが、主将の品川愛斗が「最初から勢いを持って臨んだけど、相手が強かったし、上手かったので押し込まれてしまった。今大会で初めて先制されてしまったけど、みんなで意識を切り替えて、良いペースに持って行けたと思う」と話したとおり、サイド攻撃からじわりじわりと反撃に出た。

 前半32分、MF吉田和拓が右サイドを抜け出し、前に出て来たGKをかわすと、神戸U-15の守備陣がたまらずファウル。吉田がペナルティーエリア内で倒されてPKとなった。FC東京U-15深川は、主将の品田がPKを決めて同点に追いついてハーフタイムを迎えた。

 後半は、互いに前へボールを運んでは相手の粘り強い守備に跳ね返されるという展開が続き、決定機が生まれなかった。神戸U-15が2本、FC東京U-15深川が0本というシュート数が、拮抗した展開を物語る。試合は80分では決着がつかず、延長戦に突入。スコアが動いたのは、延長後半2分だった。

 FC東京U-15深川は途中出場の長谷川大貴が上げたクロスを吉田が右足で合わせて、貴重な勝ち越し点を奪った。吉田は「苦しい時間帯にみんながつないでくれたボールだった。ここまで得点を取れずにいたから、この試合で決めなければチームに迷惑をかけると思っていた」と強い得点意欲を持ってプレーしていたことを明かした。

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 神戸U-15はDF本山遥を前線に上げてパワープレーに出たが、試合終了間際にFC東京U-15深川は吉田がドリブルでカウンターアタック。追いかけて来たDFをドリブルでかわし、相手GKの動きを見て冷静にシュートを決めてダメ押しのゴールを奪った。

 2-1の逆転で勝利したFC東京U-15深川の奥原崇監督は「ピッチ外の面でも(身体的、精神的な)負荷にどれぐらい耐えられるのかを常に見続けて来た。夏頃には、思った以上にチーム状態が悪くなってしまったが、最後に間に合った。仲間の苦しみを感じたり、自分の苦しみを仲間に話したり、みんなで解決策を探すということができるようになって来た」と優勝の影に、精神的な成長があったことを明かした。

 一方、敗れた神戸U-15も、得点を挙げたFW今岡が通算5ゴールで得点王に輝くなど、負けず劣らずの健闘を見せていた。両チームともタイトに戦う中で技術を駆使し、意図を持った攻撃を狙おうとする姿勢は共通しており、次のカテゴリーでのプレーにも期待を持てる一戦だった。

 

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