【バーモントカップ第24回全日本少年フットサル大会】全国決勝大会 決勝レポート
2015年01月07日
バーモントカップ第24回全日本少年フットサル大会鹿島アントラーズつくばジュニアがチーム一丸でつかんだ全国初制覇
(文●平野貴也 写真●佐藤博之)
ジュニア年代のフットサル日本一を決める「バーモントカップ第24回全日本少年フットサル大会」は6日に最終日を迎え、決勝戦は鹿島アントラーズつくばジュニア(茨城)が6-3で2連覇を狙った江南南サッカー少年団(埼玉)を下して初優勝を飾った。
終わってみれば快勝だったが、一時は1点差となる際どい勝負だった。試合の立ち上がりから、両チームの強い思いが交錯し、白熱した。試合開始からほどなく、江南南の竹間永和君が鋭いシュートを放ったが、鹿島つくばのGK根本泰志君が左足一本でビッグセーブ。続けざまに左ショートコーナーから船戸隼輔君が放った強烈なシュートは、ファーサイドのポストに弾かれた。
鹿島つくばも負けてはいない。左ショートコーナーから笹沼航紀君がシュートを狙い、こちらはニアポストを直撃。一進一退の攻防は、先制点によって大きく流れを変えた。鹿島つくばは4分に笹沼君が相手2人と競り合いながらも冷静にボールを手繰り寄せると、得意の左足シュートを決めた。さらに、長身FW前田聡良君が2分間で3得点という勢いを見せ、一気に4点差。前田君のパワーだけでなく、自陣でプレッシャーをかけに来る相手をダブルタッチでかわす国府田宗士君、マルセイユルーレットで会場を沸かせた笹沼君らの技術も光った。
しかし、その後は前田君が何度も惜しいシーンを迎えながら決められず、次第に江南南が反撃。8分、トライアングルのポジションを巧みに使ったパス回しから竹間永和君が1点を返すと、前半終了間際の10分には津久井巧海君の左サイド突破の折り返しを船戸君が決めて2点差に迫った。後半も江南南の勢いは止まらない。こぼれ球を拾って押し込むと、15分に津久井君のミドルシュートで1点差に詰め寄った。
さらに、左サイドから竹間君が利き足ではない左足のシュートをたたき込んだ。しかし、直前に相手選手が倒れていたため、シュートの直前に試合を止める笛が鳴っており、ノーゴールの判定。気落ちする江南南に襲い掛かったのは、1点差に追い上げられてから一度はベンチに退いた鹿島つくばの前田君だった。
「ベンチに下がったときは悔しかったけど、監督から『もう1回行けるか』と言われて気持ちを入れ直した」という前田君は、17分に前線で縦パスを受けると、力強いターンシュートでゴール。粘る相手を突き放した。その後は、高木翔青君のシュートも決まり、6-3とした。
熱戦に終止符を打つ笛が鳴ると、鹿島つくばは、ベンチメンバーがコート内の選手に駆け寄り、祝福。指導者陣も抱き合って喜びを爆発させた。鹿島は今季、Jrユースが日本クラブユース選手権U-15、ユースがJユースカップで全国制覇。
昨季は鹿島ジュニアが全日本少年サッカー大会を優勝するなどプロのトップチームだけでなく、アカデミーの各チームが好成績を挙げている。鹿島つくばの木村匡志監督は「鹿島として成績を挙げる中で、チームにオレたちもと思う気持ちがある一方、周囲から『つくばは格下』と見られることも多かった。その中で選手たちが、この大会を絶対に優勝したいと言って来て、試合に臨んだ。メンバー外の選手の様子からもチームワークが感じられたことは素晴らしかった」と優勝に向けて一丸となった教え子たちの健闘を称賛した。
国府田君は「チームワークで勝てたと思う。(卒業前)最後の大会を優勝しようという気持ちが強かった。全日本少年サッカー大会とか、鹿島ジュニアが僕たちも出ている大会でタイトルを取っていて、最後の大会では負けたくない、自分たちもという気持ちも強かった」とプライドを秘めて戦っていたことを明かした。鹿島つくばは、勝ち上がる中では逆転勝利も多く、トップチームを見習った勝負強さを発揮。チーム一丸でつかんだ見事な初優勝だった。
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