判断力を磨くためのアプローチとは? 常に刺激を与えるドイツ式トレーニング法
2015年02月18日
サッカー練習メニュー「ゲーゲンプレッシング」を支えるのは高度な状況判断力
このゲーゲンプレッシングを実現するために重要なことは、ポゼッション時のポジショニングです。
パスを回しながら数的有利な状況を作り、すばやい縦パスからのコンビネーションを狙います。縦へのパスが入る時に周りの選手がすぐにパスを受けられる状態であるのと同時に、もし敵にボールを取られた場合にすぐ奪い返しにいける準備も必要になります。
ただ、ゲーゲンプレッシングは自分たちも準備が整っていない陣形からプレスに行くために、うまくボールを取れないと相手にカウンターのチャンスを与えてしまう。
だから、奪われた瞬間に「ゲーゲンプレッシングを仕掛けるべきなのか」「自陣に引いて陣形を立て直すべきなのか」という判断が問われます。もし行けると決断した場合は躊躇せず「何が何でもここでボールを奪い返す」という強い意志でプレスに行くことが一番大事です。
「ボールを失った直後の5秒間でボールを奪いにいき、そこでボールを取り返せるかどうかが肝心だ。相手にボールを明け渡し、ポゼッションに対応して守備させられるよりも、エネルギー消費効率はいいんだ。だから、失った直後の5秒間で奪い返すべき。
これを選手に理解させ、集中を切らさずにボールをなくした瞬間にギアを入れられるかどうかが指導者の仕事だろう」
ドイツサッカーを改革した立役者の一人であるラルフ・ラングニックは、こう語ります。クロップがライフキネティックを導入し、『意志力、集中力、判断力を鍛えること』を重要視するのはそのためだと言えるでしょう。
【1/22トークイベント】中野吉之伴氏×末本亮太氏『ドイツサッカーの育成文化をどう日本に落とし込むか』
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【第56回全国中学校サッカー大会】
- クラブとともに戦い、走り続ける背番号13――。FC岐阜の永久欠番
- FCポルタ、デサフィオC.F、武生FCブルーキッズらがラウンド16進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- FC大泉学園が3連勝スタート!FCバルセロナ、千葉県トレセンなども2連勝で好発進【U-12 JSWC2025】
- マルバ千葉fcがFCトリアネーロ町田を下し優勝を飾る!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- トリアネーロ町田、マルバ千葉、TSAフットサルスクール、リオンJr.が準決勝進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- マルバ千葉fcとFCトリアネーロ町田が決勝の舞台で激突【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 青森山田中と神村学園中が2回戦で激突!流通経大付柏中、駒場東邦中などが1回戦を突破【第56回全国中学校サッカー大会】
- FCトリアネーロ町田、京都長岡京SS、ともぞうSCらが2連勝スタート!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】