判断力を磨くためのアプローチとは? 常に刺激を与えるドイツ式トレーニング法
2015年02月18日
サッカー練習メニュー判断力や決断力を鍛えるには、常に刺激のある状況をつくりだすことが重要
決断力を鍛えるためには、特別なトレーニングが必要なわけではない。誰もがやる4対2の練習でも十分だ。
大切なのはいくつかの追加ルールを定めて、選手にどの決断がいいのかと、常に刺激を与えること。例えば、8本のパスを通したら1点。
その際、みんなに聞こえるようにパス数を数える。さらにDF二人の間にパスを通したら2点というルールを加え、そこに意識を向かわせる。うまくいけばより高い成果を得られるが、ミスをするリスクも大きくなる。
いつ、どのようにリスクにチャレンジするのかという状況を作り出すことが大切だ。トライするためには事前に状況を把握し、うまくパスを通すための技術も要求されるから。
判断力と決断力を鍛えるためにも、トレーニングはできる限り攻守の切り替えのある練習が望ましい。そして「何秒以内に」「何タッチ以内に」といった制限を設けてプレッシャーを調整する。
どんな選択肢があるのか、どんな決断が望ましいかという情報を与え、判断基準を作り上げていく。そうすることで決断力も向上するだろう」
普段の練習に少しだけアイデアを加えることで選手には難しいものでも刺激的なトライになります。「できた」「できなかった」という結果だけに目を向けるのではなく、子どもたちが何をしようとしたのかという判断にも気を配ってあげてください。すると、練習の質がグッと上がるはずです。
【1/22トークイベント】中野吉之伴氏×末本亮太氏『ドイツサッカーの育成文化をどう日本に落とし込むか』
プロフィール
中野 吉之伴
(なかの・きちのすけ)
1977年、秋田県生まれ。武蔵大学卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。2009年に日本人では数少ないドイツサッカー協会公認A級コーチライセンス(UEFA Aレベル)を所得。SCフライブルクで研修を経て、現在はU19のFCアウゲンでヘッドコーチを務める。
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