4種(小学生年代)で本格化するリーグ戦がもたらすものとは?

2015年03月23日

コラム
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リーグ戦の良さを引き出すために競技規則で縛るのにも限界がある

 それでは、出場メンバーの固定を防止するために、どうすればよいか。例えば1チームの登録を16人とし、3ピリオド制にするのはどうだろうか。第1ピリオドと第2ピリオドで総入れ替えをして、第3ピリオドは自由交代制とするものだ。

 これは、チビリンピックや関東選抜少年サッカー大会で実績のあるレギュレーションで、選手全員が均等に出場機会を得られるため控え意識がなくなり、高いモチベーションを維持することができる。

「少子化の影響もあって、選抜チームやセレクションをしているクラブチームは別として、学校区単位で活動している少年団では同学年の児童を16人も確保することは容易ではありません。逆に、合併などの統廃合により大所帯となっているチームは、選手を選考しなければならないケースも考えられますが、うちのように隣近所の子どもたちがサッカーを楽しむために集まっているようなところでは競技志向の強い子どもばかりではないので、ただ競争心を煽ってもついてこない子もいます 。もし、複数のチームをエントリーできるだけの選手が揃っていても、対応できるだけの指導者や審判が確保できない可能性もあります。それに、これまで一緒のチームだった子どもたちを分けるとなると、保護者が納得するような説明をきちんとできないと反発の声もあがってくることでしょう」

 とOZ湘南FC(神奈川県藤沢市)の座間吉宏代表。これまで隣り合っている小学校を母体にして活動していた2つの少年団が合併して、2015年3月に誕生したばかりのクラブだ。その話には草の根のチームが抱える運営面での様々な問題が含まれていた。つまるところ競技規則で縛るのには限界があるのだ。

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