個の力を伸ばすために考えたいメッシが1対1で負けない理由

2015年05月26日

コラム

いかなる状況にも対応できる判断力と技術

 幼少期の頃のメッシは土のグラウンドでもプレーをしていました。土でも、人工芝でも、天然芝でも、そして、アルゼンチンではよく見られる風景ですが、コンクリートの上でも普通にサッカーをしていました。

 だからこそたくましく育ったのだと思います。この点、日本では未整備のために土でしかプレーをしないまま育ってしまう場合があります。その場合、対応力という点でもたくましく育つのは難しいように感じるのです。

 今回のワールドカップでもさまざまなピッチ状態に対応しなければ思うようにプレーできない環境下に選手たちは置かれましたが、その状況をストレスに感じることなく、普段どおりにプレーできる選手が「たくましい個」を表現できていました。

 メッシはどんなピッチ状態でも自分の技術を発揮することができます。そしてその高い技術力をもってしても、さすがにグラウンダーでボールを扱うのは難しい、と判断したときに今度は浮き球のボールを使って対応したりする幅も備えています。その対応力の高さが厳しい戦いでは如実に差となって現れるのではないでしょうか。メッシの対応力はずば抜けていると思います。

 また、メッシは子どもの頃から大人や年上の選手と一緒にプレーすることが当たり前でした。だから同年代の選手と対峙するときよりもスピードを上げたり、ドリブルの切り返しを深くしたりしないとボールを奪われてしまう。それを経験するなかで身につけて実力を伸ばしてきたのです。

 日本では学年ごとに分かれて練習をするケースも多いので南米とは真逆の環境と言えます。メッシは決してお山の大将ではなく常にチャレンジが必要とされる環境でプレーを積み重ねてきました。それが大きな成長をもたらしたのだと思います。

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