マヌエル・ノイアーの驚愕プレー集から見る新しいゴールキーパーのプレーモデル

2015年06月24日

サッカーエンタメ最前線

ノイアーのプレーモデル 

 まず、動画で紹介されているのは、「ロングスロー」です。

 まさに強肩と呼ぶにふさわしい飛距離、そして精度の高さ。味方がそれを狙って動き出していることも大事ですが、ボールをキャッチしてすぐにロングスローを投げられる状況判断力も見逃せません。

 さらに、安定したハイボールの処理ができることも忘れてはいけません。ハイボールをガッチリとキャッチできるからこそ、次のプレーにすばやく移れるのです。

 2つ目は、「守備範囲の広さ」です。ノイアーのプレーするチーム(バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表)は、ともにボールを支配する時間が長く、ほぼ全ての相手に対して攻撃的に出られるチームです。

 攻撃的なチームは、ラインを高く設定し、最終ラインとゴールキーパーの間に大きなスペースを生んでしまうことが多々あります。その広大なスペースをカバーできる守備範囲の広さがノイアーにはあります。

 昨年のブラジルワールドカップは、その守備範囲の広さを世界中に知らしめることになりました。現在日本代表の監督を務める、ハリルホジッチ氏が当時率いていたアルジェリア代表は、同大会で優勝したドイツ代表を最も苦しめたチームとして評価されました。

 その一戦でノイアーは、何度か訪れたピンチを広い守備範囲を見せて跳ね返していました。

 守備範囲を広く持つには、フィジカル面でのスピードやスライディングの技術、球際の強さなどが必要になってきます。さらに勇気や自信など、メンタル的な部分も欠かせないでしょう。そのメンタル的な部分を確立させるためには「試合を読む力」も養わなければなりません。

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