工夫次第で変わる親から子どもへの質問法
2015年07月31日
コラム子どもを育てるのは“関わる大人全員”
「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」という格言があります。「すね当てを持ったか?」「水筒はあるか?」と親が先回りをした質問をしていては、子どもは自分で考えることをしません。何より、忘れ物があったときに自分の責任として捉えることができなくなります。
例えば「明日は何があるのかな?」「試合のときに何か必要なものはあるかな?」など、遠回りな言い方で、かつ、察しの悪い大人を演じることで、子どもたち自身に気づきを促す質問をしてはいかがでしょうか。
親として、子どもに対する発言や質問を考えるということは、子どもに対する接し方を考えるということです。私自身、指導者としてクラブチームで教えていますが、「子どもはみんな『関わる大人全員』で育てていくもの」だと考えています。
だからこそ、親には「サッカーのことはクラブや指導者にすべてお任せ」ではなく、チーム選びの時点から、子どもの成長や関わり方を意識した視点を持ってもらいたいのです。
時折、親ばかりがしゃべり、子どもが全くしゃべれない親子関係を目にします。その子は自分の考えを自分の言葉で話す機会が、日々の環境において皆無なのかもしれません。もしかしたら、すべて親が先に先に発言しているのかもしれません。
親が少し我慢して、子ども自身が自分の考えを自分の言葉で発言する時間を作ってあげることができれば、子どもに何かしらの変化が起きるのではないでしょうか。
プロフィール
末本 亮太
(すえもと りょうた)
NPO法人大豆戸FC理事。1978年、東京都生まれ。
神奈川県立横浜翠嵐高校、早稲田大学教育学部で学業と平行してサッカーに打ち込む。大学卒業後は一般企業に就職し、新入社員とアルバイトに対する人材育成が評価される。現在、横浜市港北区大豆戸町にあるNPO法人 大豆戸フットボールクラブの理事を務める。自身も4歳と2歳の男の子を持ち育児に奮闘中。「ちょっと自慢できる、サッカーを通じて出会うはずのない感動、人、未来を創造し、非日常を提供すること」をミッションに掲げ、精力的に活動している。また小学生を連れての被災地訪問などNPO団体として、サッカーだけにとどまらない活動も行っており、将来を担う子どもたちの育成に力を注いでいる。
⇒普通の子どもたちが通う、横浜のNPO法人サッカークラブ「大豆戸(まめど)FC」。その指導者として8年以上現場を見てきた末本亮太氏が監修する本書は、子どもがサッカーを始めるときに「親は何をすべきであり、何をすべきでないのか」、これからサッカーを続けていくうえで「どんな接し方をすれば子どもは伸びるのか」をひも解きます。ジュニアサッカーの今を知ることができる一冊です。
【サッカー少年の親になる!】
出版社:メディア・パル
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