走るのは速いけど、サッカーでスピードを生かせない…。そんなプレーヤーに見てほしい“スピードスター”のプレー集

2015年08月19日

サッカーエンタメ最前線

体育の授業などで走ると良いタイムが出るのに、サッカーではそのスピードが生かしきいれていない…。そんなふうに悩むプレーヤーも多いのではないでしょうか。今回はそういった悩みを持つ選手たちが、『スピードの生かし方』のヒントを得るために世界の“スピードスター”たちのプレー集を紹介します。

(文●高橋大地/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)


≪ピッチの“華” スピードスターの爽快プレー集≫

スピードをどう生かすのか 

 速く走ることができる選手は、ピッチの“華”です。現代では、クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシ、かつてはディエゴ・マラドーナなど世界中から人気を得る選手たちの多くが、抜群のスピードを誇っています。しかし、そういった選手たちは“足が速い”というだけでトッププレーヤーに上り詰めたわけではありません。

 例えば、メッシ。彼は抜群のスピードに加えてボールタッチやシュートやパスの技術も高く、何よりドリブルをしていても普通に“ダッシュ”をしているかのようなスピードで相手を抜き去ります。マラドーナも同様です。彼らの場合は“天才だから”という言葉ひとつで片付けられてしまうことなのかもしれませんが、その言葉で終わらせてしまうのはあまりにもったいない。彼らが素晴らしいプレーで観客を魅せられるのは、スピードだけでなくさまざまなプレーをハイレベルでこなせるからこそスピードが生きているということは忘れてはいけません。

 オランダ代表のアリエン・ロッベン(バイエルン)も抜群のスピードを誇るアタッカーです。2010年のワールドカップ・オランダ対スペインの試合で見せたオランダ代表の5点目のゴールは彼のスピードが2度生きたゴールでした。

 ロッベンのスピードの特徴は、“横に動くのが速い”というところにあります。正しくは、“横に動くスピードが速い”のを生かすために、絶妙なタイミングで横にボールを出してドリブルをするところです。右サイドから中にスライドしながらドリブルして左足で巻いてシュート。ロッベンのゴールでよく見る形です。ディフェンダーからしてみれば「警戒していたはずなのに…」と思うでしょう。それでも止められないのは、ロッベンが自らの武器を把握し、スピードを生かしてゴールを奪うために必要なプレーを磨き上げているからです。

(L-R) Sergio Ramos of Spain, Arjan Robben of Holland during the FIFA World Cup 2014 match between Spain and The Netherlands on June 13, 2014 at the Arena Fonta Nova in Salvador, Brazil.(Photo by VI Images via Getty Images)

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