走るのは速いけど、サッカーでスピードを生かせない…。そんなプレーヤーに見てほしい“スピードスター”のプレー集

2015年08月19日

サッカーエンタメ最前線

≪ギャレス・ベイルの驚異のスプリント集≫

スピードにもさまざまな種類がある

 スピードスターにもさまざまなタイプがいます。前ページで紹介したロッベンのように中に切れ込んでシュートを狙うアタッカーや縦にドリブルしてクロスを入れるクロッサー。裏に抜け出してボールを受けるときにスピードを殺さないようにファーストタッチを決めるのがうまいフォワードもいるでしょう。はたまた、一見足は速くなくてもプレーの選択や判断が速い“思考スピード”の速い選手もいます。

 そういったスピードスターとしての特徴を持ちながら、そのスピードを最大限に生かしきれていない選手がいます。それは、レアル・マドリーのギャレス・ベイルです。

 ベイルのストロングポイントは、長い距離を走るほど加速するスピード、全速力で長い距離をダッシュしてもブレないプレーの精度にあります。そのストロングポイントを生かした結果、サイドバックでプレーしながらも多くのゴールを奪う選手になりサイドバックから左サイドハーフへ、そしてウイングまでポジションを上げ、今では右サイドウイングやセンターフォワードとして起用されます。

 サイドバックとして頭角を現しただけに、ベイルのストロングポイントはカウンターやサイドバックのプレーにマッチしています。レアル・マドリーと対戦すれば、多くの相手チームが引いて守りカウンターを繰り出しづらい状況をつくってきます。そこで右ウイングやセンターフォワードとして起用されているベイルは、ストロングポイントを生かしきれているとは言い難い状況にあります。

 ただ、そういった状況でもブレずに実践しているプレーがあります。それはスピードで相手の背後に出たとき(またはスピードで相手を抜き去ったとき)にドリブルのコースをディフェンダーの走る方向に取るプレーです。

 これは、ベイルだけでなくさまざまな“スピードスター”が実践しているプレーです。このプレーができるだけで、ディフェンダーは走るコースを妨害されてディフェンスしづらくなり、止めるなら一発退場を覚悟したファールをするしかなくなってしまいます。

 これはファーストタッチを良い場所に置く、ボールコントロールのプレーでもあります。まだ自分のスピードを生かしきれていないプレーヤーは、まずこのプレーができるようになるだけで、見えてくる世界が変わってくることでしょう。

 自分のポテンシャルを完全には使い切れていないながらも、ブレずに自分のできるプレーを実践して最低限の結果を出しているベイルのプレーは、まだスピードを生かしきれていない草の根のプレーヤーたちにとって大いに参考になることでしょう。

LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 02:  Gareth Bale of Spurs takes on Lucio of Inter Milan during the UEFA Champions League Group A match between Tottenham Hotspur and Inter Milan at White Hart Lane on November 2, 2010 in London, England.  (Photo by Clive Rose/Getty Images) *** Local Caption *** Gareth Bale;Lucio

<関連リンク>
『欧州フットボール批評』

 

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