【第26回関東選抜少年サッカー大会】決勝レポート
2016年02月29日
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第26回関東選抜少年サッカー大会は神奈川県TC U-12が制覇!!
(文・写真●山本浩之)
2月27日(土)、28日(日)の2日間に渡り、茨城県ひたちなか市総合運動公園で「第26回関東選抜少年サッカー大会」があり、決勝は神奈川県TC U-12が2-0で埼玉県選抜を破り優勝を飾った。
この大会は、関東8都県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県)の16チームと、東北6県(青森県、秋田県、山形県、岩手県、宮城県、福島県)、そして長野県、新潟県より1チームずつの計24の選抜チームによって競われる。試合形式は8人制による45分間(15分×3ピリオド)で行われ、選手は各ピリオドで総入れ替えとなるため、全ての選手に出場機会が与えられる。これまでは12月に開催されていたが、全日本少年サッカー大会の冬季移行にともない2月の開催となった。
決勝はひたちなか市総合運動公園の陸上競技場で行われた。青空が広がっていたが、風が強く冷たい。主審が第1ピリオドのキックオフを告げるホイッスルが鳴らすと、勢いよく飛び出したのは神奈川県TC U-12(以下、神奈川TC)の選手たちだった。スペースを有効に使うべく、あるときはドリブルを仕かけ、あるときはサイドチェンジによってピッチをワイドに使い、埼玉県選抜(以下、埼玉選抜)につけいるすきを与えないボール運びで、ペナルティエリア付近から次々にシュートを放った。
第2ピリオドになると、立ち上がりは埼玉選抜が優勢かと思われたが、神奈川TCはボールを奪ったあと無理に攻め込むことはせず、しっかりとボールを回しながら攻撃の態勢を整えることでゲームをコントロールしていくなかで生まれた左サイドのスペース。そこにドリブルで一気に仕かけたのが、5番・黒川蒼太くんだった。「ああいうプレーは、普段はあまりすることはないんですが、つねにゴールにつながるプレーを心がけていたので、先制点のアシストになってよかったと思います」という黒川くんが左足から蹴り上げた「ゴールキーパーの取れないような位置をめがけた」クロスはゴールキーパーの手をはじき、そのこぼれ球に23番・入江流星くんが反応してゴールネットを揺らした。
そして迎えた最終の第3ピリオド。1点をリードした神奈川TCは、これまでと同様に落ち着いた試合運びをみせた。埼玉選抜の守備をくぐり抜けて打つシュートの本数もさらに多くなり、コーナーキックを得ると、ゴールキーパのパンチングしたボールは8番・甲斐翔大くんの前へと落ちていった。このチャンスに甲斐くんは力むことなく、巧みにハーフボレーで合わせると、放たれたボールはゴールマウスへと吸い込まれていった。
終盤で2点差に広がったことで、埼玉選抜の反撃は激しさを増していったが、神奈川TCは選手が連動したサッカーをみせた。ボールを奪っては、大きなゆっくりとした展開で時計の針を進めていくと、やがて主審のホイッスルが吹き鳴らされ、試合終了が告げられた。その笛は、神奈川TCにとって第26回関東選抜少年大会の優勝とともに、このメンバーでの活動に幕を閉じた瞬間でもあった。
■優勝 神奈川県TC U-12 岡本周治監督のコメント
厳しい試合の多い中でも、このチームのパフォーマンスはしっかりと引き出すことのできた大会でした。「守備と攻撃の隙間をなくす」というテーマで、つなぎ目のないサッカーを1年間やってきました。全員で守り、全員で攻めるという形です。この大会で発揮することができていたと思います。しっかりとした技術がベースにある選手たちでした。一人称ではなく、二人称、三人称というかかわりの中でゲームのできるチームでしたね。もうすぐ中学生になる彼らですが、特に技術的なところで、小学生のときに学んできたことを、しっかりとつなげて、自分たちの将来への肉付けにしてもらえればと思います。
■優勝 神奈川県TC U-12 藤原隆詞コーチのコメント
選手たちには、この大会に優勝したことで自信をつけてもらいたいのですが、この子たちは、もっと可能性のあるサッカー選手です。相手をもっと圧倒するくらい差を見せつけられる力を秘めた子たちです。だから、優勝したことには自信をもっても、この先のジュニアユース年代のステージでは慢心することなく、彼らの目標であるサッカー選手という夢を勝ち取るために、これからも一日一日を無駄にすることなく力を積み上げていってもらいたいです。
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