【第5回 びわ湖カップ なでしこサッカー大会(U-12)】大会レポート

2016年03月01日

大会情報

10年後のなでしこジャパンを目指す選手たちが集結! サガンsociasが全国の頂点に!

②選手宣誓<1日目コラム用写真>のコピー
(文・写真●Noriko Nagano)

『第5回 びわ湖カップ なでしこサッカー大会(U-12)』が2/27、28の2日間、滋賀県野洲市希望が丘文化公園で開催された。この大会は2011年まで福島県で行われていた『Jヴィレッジなでしこカップ』が東日本大震災の影響で開催できなくなったのを引き継ぎ、復興支援として2012年から『びわ湖カップ』と名称を変えて開催され、今年で5回目を迎えた。

 開会式では、地元滋賀・紫香楽レディースの小山春陽さんが、「サッカーを通して全国から集まった仲間たちと交流を深め、被災地の方々に勇気と希望を与えられるよう、仲間と自分を信じて最後まで諦めず全力でプレーすること誓います」と元気いっぱいに選手宣誓を行い、地元で活躍するキッズチアリーディングチーム『ミルキーズ』が華やかなパフォーマンスで大会を盛り上げた。今大会は、地区予選を勝ち抜いた28都道府県から強豪32チームが参加。8人制の15分ハーフで、1日目は8つのグループに分かれて、グループごとに予選リーグを競い、2日目は各グループ順位による決勝トーナメント戦で全国の頂点を目指した。希望が丘の広大な芝生ランドを全面使用し、8試合を同時進行。予選リーグから熱戦が繰り広げられた。

 東北から参加の水沢ユナイテッドFC・プリンセス(岩手県代表)は、紫香楽レディースとの試合前、互いに地元の名産品を贈り合って交流を深めると、もらった縁起物の信楽焼のたぬきを早速ベンチに置いて試合を戦い、完封勝利。水沢ユナイテッドの選手たちは、岩清水梓選手(日テレ・ベレーザ)が岩手県出身という縁で、被災地支援のクリニックに参加し交流があるぶん、身近な存在としてなでしこジャパンに憧れ、目標にして練習に取り組んでいるという。

 リオ・オリンピック出場へ向けて注目を集めるなでしこジャパン。子どもたちを「未来のなでしこジャパンに」とサポートする指導者や保護者の方々が今大会を見守った。全国大会ということで保護者の方の期待も大きく、ピッチのそばでそのプレーに一喜一憂。「まだ小学生なので気持ちのコントロールが難しい」と、特に劣勢の状況には熱心に声を送り、ここは「なでしこジャパンへの通過点」と、今大会に強い思いを寄せた。

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