体のポテンシャルを最大限に発揮するためのメソッドとは

2016年04月18日

コラム

スポーツにおいて、体を鍛えて肉体に筋肉という上積みをしてもすぐにパフォーマンスが向上するわけではない。「まずは自らの持つ体のポテンシャルを発揮することが大事」と語るトレーナー・全明伸氏に独自のパフォーマンスアップメソッドを指南してもらった。

構成・文●木之下潤 写真●Getty Images、佐藤博之、ジュニサカ編集部、

ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.38』より一部転載

※この記事は、2016年4月18日に掲載されたものを再編集したものです。


(L-R) Marcelo of Real Madrid, Gareth Bale of Real Madrid, Toni Kroos of Real Madrid, Cristiano Ronaldo of Real Madrid during the UEFA Champions League quarter-final match between  Real Madrid and VfL Wolfsburg on April 12, 2016 at the Santiago Bernabeu stadium in Madrid, Spain.(Photo by VI Images via Getty Images)

ポテンシャルを発揮するには“ニュートラル”な姿勢が大事!

 我々が伝えているパフォーマンスアップの基本的な考え方は、体の持つポテンシャルを最大限に発揮することです。無駄に筋力をつけるようなことではありません。

 そこで大切なことは『姿勢』だと捉えています。生まれたての赤ん坊をニュートラルな状態、つまり『0』(ゼロ)だとすると、人間はアンバランスな二足歩行で立った時点で『-』(マイナス)の状態です。そのままスポーツをすれば体に負担がかかりますし、マイナスに負荷をかけるからケガにつながります。

 常に体をニュートラルな状態に戻し、それから自分たちが一生懸命やっているスポーツをすれば、『+』(プラス)として上乗せしていくことができます。要するに、パフォーマンスを上げることができるというわけです。

 では、ニュートラルな状態の姿勢とはどんなものなのか。それは骨盤の上に、背骨と頭がしっかりとのっている状態のこと。ただし、骨の連結だけでは不十分です。二足歩行する動物は骨の連結に加え、そのまわりについている筋肉が連動して働くことでバランスをとれるから立っていられるのです。だから、倒れることがありません。姿勢で大事なもう一つのポイントは筋肉がリラックスした状態であることです。

 人間がバランスを保てるのは、筋肉の収縮がスムーズに行えるからです。もし筋肉が緊張しているのなら、それは硬い状態で動かそうとしているので体が無理をしているのです。だから、よい姿勢とは骨盤から背骨にそって頭までの連結に加え、筋肉がリラックスした状態にあることです。本来は、それが一番楽な状態なのです。

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