FC東京育成部長が語るU-12からトップまで一貫した育成プラン。目指すは「育成の前倒し」
2016年07月15日
インタビュー目標を達成する能力
――インテルの長友佑都選手が出世し始めた時、当時甲府で指揮を執っていた城福浩監督に取材したのですが、長友選手について、自分で自分を成長させられる能力があると語っていました。速さや巧さも能力だが、目標を達成するよう自らを仕向ける力もまた能力なのだ、と。
福井「そうでしょうね。自己管理能力、目標達成能力がある選手は長友のように育っていきます。サッカーのうまい選手はたくさんいるし、誘惑もいっぱいあるわけです。でも、目標があり、プランがあれば我慢しなければならないことも出てきます。だから、プロになる選手はそういう能力が高いのだと思います。これはサッカー選手に限らず、そうではないでしょうか」
――自立した選手を育てるのは長年のテーマですね。
福井「不便という話題に触れましたが、教えない、という指導があります。両親の立場からすれば、明日の準備をするところから『何を?』と聞きたいと思いますが、それを含めて子どもに考えさせてください、と。選手に代わって親が手を出せば、どんどん考える力が損なわれます。中学生になって身体的にアンバランスな状態になった時、それまで習得した技術の精度を高め、戦術的なものも身につけます。
さらにユースになると、さまざまなサッカーに臨機応変に対応しなければなりません。カウンター、リトリート…状況によっていろいろなプレーを要求されるなか、最終的にパーソナリティが求められます。だから、考える力、インテリジェンスがなければ上のレベルでは成長していけないと思います。我々も保護者も子どもたちに自立を促し、自分たちでプランを練って成長できる力を育てることが大事です。難しいですけどね(笑)」
――うまさがあっても、考える力がなくては伸びません。
福井「サッカーだけがうまくても他がダメならどうしようもありませんから。親はセカンドキャリアのことを口にしますが、それを本人が考えていないことには何も動きません。大人から受けたアドバイスをキャッチして子ども自身がヒントを生み出してくれたら考える力も伸びていくと思います」
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【FIFA U-17ワールドカップ カタール2025】U-17日本代表メンバー発表!2025.10.18
-
U-19日本女子代表候補 、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!2025.10.17
-
なでしこジャパン(日本女子代表)、欧州での国際親善試合に臨むメンバー発表!2025.10.16
-
フットサル日本代表、国際親善試合(vsフットサルブラジル代表)に臨むメンバー発表!2025.10.08
フットボール最新ニュース
-
日本人選手所属ザルツブルクは後半AT弾で敗戦【25日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
ベティス、マンUから完全移籍の7番が劇的同点弾【24日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
バルセロナ、マンUから加入FWの活躍で強豪撃破【18日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
昨季王者PSGが4発快勝。白星スタート【17日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
アーセナルは交代策的中で白星【16日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 関東トレセン女子U-15(前期) が開催!
- ポゼッションが目的ではない。バルサメソッドの創始者が語る「ロンド(鳥かご)」の本質
- 出場機会をどう生み出すか。「3ピリオド制」のメリットとデメリット【5月特集】
- ゴールを決めるためにはコースが大事!! 正確なシュートを打つために参考にしたい練習動画
- 試合前には糖質中心の『単品料理』がオススメ。知っておきたい試合前の食事のとり方
- 練習中にふざける高学年
- 清武弘嗣選手が経験した苦い全少での思い出と父の熱き教え【前編】
- 【第37回東京都6年生サッカー大会 中央大会】決勝レポート
- バディーSCが大宮アルディージャジュニアを下し、関東少年サッカー大会を初制覇!/決勝レポート