8年間でオスグッド患者ゼロ!! 子どもの心身のケアを徹底するT・フジタ枚方の取り組み
2016年10月19日
コラムサッカーのみならず、スポーツに取り組むうえでケガは避けては通れないものです。その問題を、とある取り組みから、限りなく減少させているサッカークラブがあります。それが大阪府のT・フジタ枚方です。スタッフの永山宜真氏に話を伺いました。
文・写真・動画撮影●吉村憲文
成長期の選手を悩ませる問題
「なっちゃたものは仕方がないから、整形外科でしっかり診てもらえ」
「みんな通る道。高校に入る頃には自然となくなるから、それまではだましだましでやるしかない」
こんなことをいわれた人は多いのではないだろうか?
サッカーをしている多くのジュニア選手にとって、避けては通れない問題、オスグッドである。主に10歳から15歳くらいまでの育ち盛りの子供に多いことから、別名『成長痛』ともいわれる。
日本整形外科科学学会のHPには 「脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛がります。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です」と書かれている。※日本整形外科科学学会HPより引用
原因は太腿の筋肉である大腿四頭筋が、膝の曲げ伸ばしにより、脛骨との接点にあたる膝蓋腱(しつがいけん)を引っ張り、過度の負荷により成長軟骨が剥離してしまうことによる。剥離しない場合でも炎症を起こし、痛みを伴う。一般的には避けては通れないというイメージがあり、そのため対処療法で痛みを抑えてプレーを続ける場合も多い。ただし休んで痛みがなくなったと思っても、再び痛みがぶり返すことが多いのも特徴だ。
カテゴリ別新着記事
ニュース
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 『JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12』2017年度の参加メンバー768名を発表【変更あり】
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- 8年間でオスグッド患者ゼロ!! 子どもの心身のケアを徹底するT・フジタ枚方の取り組み
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!
- 山口育成担当技術委員長に聞く! リーグ戦の推進は四種年代のサッカーをどう変えるか?
- 「どんな監督にも評価される選手を育てたい」。本田圭佑選手や宇佐美貴史選手の恩師が語るG大阪の育成論
- 【ジュニアユース 体験練習会・セレクション】すみだサッカークラブ(東京都)
- 「テストに落とされ続けた」少年時代。グリーズマンはどんな”武器”を手に入れ、進化していったのか?
- キッズのシュートスキルアップ⑨【クーバーコーチング】