小学生年代で世界を経験。高校生になっても生きていることとは【桐光学園・淡路昂宏選手/川崎フロンターレU-12出身】

2016年11月04日

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入部当初は戸惑いも。最後の選手権へ

 そんな淡路が高校の進路を桐光学園に決めたのは選手権出場の夢があったから。高校サッカーの厳しさのなかで、自分がどれだけ成長できるかという挑戦でもあった。桐光学園のサッカー部は少数精鋭。全学年で50人に満たない。それだけにハイレベルな選手しかいない。もちろん過去の実績などは関係ない。

「神奈川県内では桐光学園というイメージが自分のなかにはあったんです。選手権でベスト4(平成24年の第91回大会)になったときの試合を見たりして、桐光学園でサッカーをしたいという思いがありました」

 入部当初は戸惑いも多かったという。クラブチームでは緩かった先輩後輩の間柄。厳しい上下関係も初めてのことだった。

「練習の厳しさも全然違った。毎週火曜日はフィジカルトレーニングなんですが、ずっと動きながら、対人だったり走ったりを繰り返してやるんです。最初は本当にそれが一番嫌でしたね。中学のときは、そういうの(フィジカルトレーニング)はなくて、ボールを使ったトレーニングが中心でしたから、最初はびっくりしました」

 高校でもセンターバックを務めてきた淡路だったが、桐光学園にとって手薄だったのがサイドバック。左はダビナス・ジェファーソンが、やはりセンターバックからコンバートされていた。右はスピードのある淡路に白羽の矢が立った。

「全学年で右サイドバックをできるのは自分しかいないということで監督も選んでくれた。まだサイドバックをやって1年目くらいで、やっと慣れてきたかなというぐらいですが、もっとできると自分では思っているし、監督もそう思っているはずです。もともとディフェンダーなので守備は自信がありますが、サイドバックは攻撃参加も必要になってくるので、積極的にどんどん上がっていくのが今の課題です」

 サイドバックで試合に起用されるようになった頃は、ボールを失うことへの恐怖感もあったというが、そんな弱気の虫はすでにいない。11月5日の準決勝は県立座間高校と対戦する。決勝進出のかかった重要な試合だが守勢に回らず敵陣内深くまで右サイドを駆け抜けるつもりだ。最後の選手権、神奈川県代表の座を勝ち取ることに全力を注ぐ。


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