アルビレックス新潟U-12が接戦を制し、4年ぶり4回目の新潟県代表の座を獲得/第40回全日本少年サッカー大会 新潟県大会
2016年11月08日
大会情報アルビレックス新潟U-12が苦しみながらも全国行きを決める
(文・写真●山本浩之)
11月5日(土)、長岡市営陸上競技場にて「第40回全日本少年サッカー大会 新潟県大会」の決勝があり、アルビレックス新潟U-12(以下、アルビレックス)がNoedegrati Sanjo FC un(以下、Noedegrati)を1-0で破り、優勝を飾った。
「ちょっと飛びすぎてしまったので、『あー、失敗したっ!』と思いました。だから、ゴールになって、かなりビックリしました」
ゴールを決めたアルビレックスの11番・和田侑己くんは、試合後のピッチで、そんな話をしてくれた。「左サイドのちょうどあの辺ですね」と見つめる先は、相手陣内の中ほど、ゴールに対して45度くらいになるミドルレンジのエリアだ。
和田くんのゴールは、試合がスコアレスのまま、後半も間もなく終わろうとしていたときにうまれた。ボールを持った和田くんがイメージしていたのは、相手ゴールキーパーに向かっていくようなクロスボールだったという。しかし予想に反して伸びたボールは、そのままゴールマウスに吸い込まれていった。この1点が決勝点となり、アルビレックスがNoedegratiを破り、新潟県代表の座を手にした。
アルビレックスは、フォワードの10番・高崎福人くんのキープ力をいかし、高い位置に攻撃の起点をつくり、そこから中央突破、あるいはサイドを使うのが得意なパターンだという。だが、決勝ではアタッキングサードでプレッシングの厳しさを増すNoedegratiの守りを崩しきれなかった。再三放った10番・高崎くんのシュートも、相手ゴールキーパーの好守に阻まれる。そして後半になると、立ち上がりはNoedegratiにペースを掴まれた。一進一退の攻防。アルビレックスにとっては、苦戦の末、手にした全国大会の切符となった。アルビレックス・対馬武志監督は試合をこう振り返る。
「相手フォワードに気を取られて、少し後ろに下がっていました。だから、チャンスになったときに、今度はゴール前の人数が足りなくなっていました。攻撃のチャンスは何回かあったので、そこで決めきるだけの力がなければいけません。そういった課題の見えた試合だったかなと思います」
値千金の決勝ゴールを決めた和田くんも、「ボールを持つことはできていましたが、焦って前に蹴りすぎていました。もっとつないで崩すこともできたのに、蹴ってしまってボールを奪われるシーンが多かった」と反省の言葉を口にした。だが、すぐに気持ちを切り替えて、「全国では(自分たちの得意な攻撃のパターンを)発揮したいです!」と笑顔を見せていた。
■アルビレックス新潟U-12 キャプテン・ 阿部亜良汰くんのコメント
決勝で対戦した相手は、以前、僕が所属していたチームでした。だから特徴は知っていて、ドリブルでくるというのはわかっていたんです。(その点は)やりやすかったんですけれど、相手の技術が高いので、なかなか止めることができませんでした。それでも、最後までみんなで協力して守ることができてよかったです。僕はアンカーをやっていますが、相手のドリブルに対して一発でいかないように、シュートコースを切りながら、ボールが離れた瞬間に足を出して取るようにしました。全国では(チームの優勝はもちろんですが)、個人ではMVPを目標にしています。
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