大阪発!! “未来の日本代表・守護神”輩出を目指す『GK育成プロジェクト』とは

2016年12月02日

コラム

大阪で成功すれば別の地域にも波及していく可能性がある

 では、プロジェクトの概要はどのようなものか?主な条件は以下の通り。

・2017年4月に高校1年生となる男子(現在中学3年生)
・平成13年(2001年)4月2日~平成14年(2002年)4月1日生まれ
・原則として日本国籍であること。
・現在の身長が185センチ以上、またはそれに準じること
・募集人数は3人
・サッカー経験、GK経験は問わない

 注目したいのは、サッカー経験を問わないこと。他のスポーツからの転向もまったく問題がないことになる。ただし昔と違いGKには足元の技術が必要になっただけに、サッカー経験はかなり大きな要素であることは間違いない。

 OFAとしてはGK育成プロジェクト基本方針として<協会>、<生徒>、<保護者>の三位一体を強調。そして行動規範を定め
1.どんなことにも前向きに、積極的に取り組み、最大限の努力をする
2.あらゆるルールを守り、模範となるような立ち振る舞いができる人間を目指す
ということを育成の基本に置くという。豊かな人間性がトップレベルの選手には必要であることは、言うまでもない。

 指導に関しては専属のプロコーチがあたり、時久省吾氏(元ヴァンフォーレ甲府などで活躍)がGKプロジェクトコーチ兼選手管理役に就任することが発表されている。

 そして今回のプロジェクトの特徴は選手は寄宿舎生活をおこなうこと。プランとしては大阪府堺市にあるJグリーン堺に付属する宿泊施設のドリームキャンプ内で、選手は生活することになる(予定)。

 選手として一番気になる練習環境と所属チームだが、まだ正式発表にはなっていないものの、大阪府下の強豪私立高校のサッカー部に所属することが内定しており、同時にこちらが進学先にもなる。練習はJグリーンを中心に、学校のグラウンドも併用することになりそうだ。

 サッカーにかかる費用は初年度にプロジェクトへの入校手続きとして15万円(分納)、月々の活動費が8万円。この8万円には住居費、トレーニング用品、GKプロジェクトにかかる経費などの活動費が含まれる。初年度は年間で合計111万円がかかることになる。2年目以降は入校手続き費用がなくなり、月々8万円の年間96万円となる。
※詳細は大阪府サッカー協会のHPをご確認ください

「日本に大型のGKを育てないといけないという赤須会長の思いがプロジェクトの原動力です。なんで大阪が?という声もありますが、逆に大阪で成功すれば地方にも波及していく可能性もあります。そういう循環を生むことができればと思っています。

 ここから日本のゴールマウスを10年守れる選手をひとり生み出せば、プロジェクトは成果を残したといえますし、そのためにも一歩を踏み出すことになりました」(大槻良太大阪府サッカー協会事業本部グラスルーツ推進G担当次長)

 プロジェクトは2018年度以降も継続することが決定しており、協会が全力を挙げてサポートする。

 問い合わせは選手個人、チーム指導者からいずれでも可能となっている。

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