自分の言葉で話す力をつける! ロジカルコミュニケーションのすすめ
2017年01月27日
メンタル/教育相手の話を聞く環境が子どもの「聞く力、話す力、考える力」を育む
子どもに論理的に働く頭をつくらせるためには、日常から理由をきちんと考えて、ものを言う「訓練」をする必要があります。親は子どもの言うことに「なぜ?」と問いかけてあげましょう。
小さい子どもの答えは理由が破綻していることもしばしばです。これにきちんと耳を傾け、子どもと一緒にその内容を論理的に組み立て直していくことも大事です。
ただ、日常生活だけでは限界がありますので、対話のトレーニングをゲーム形式で行います。
下記で紹介している「問答ゲーム」は1人が質問し、1人がその質問に答えるだけの単純なトレーニング。この訓練を通して「躊躇せずに理由が口から出てくる」状態を目指します。
【問答ゲーム・第1段階】
まずは子どもが発言するたびに、主語や目的語、動詞などを確認します。意見の背景にある理由を尋ね、答えを文の形できちんと言えるように導きます。
【問答ゲーム・第2段階】
次に、「好き」「おもしろい」などの印象の中身を掘り下げていきます。抽象的なイメージを自分の言葉に置き換えさせ、さらにそれを相手が理解できるように論理的に表現するよう導きます。ここは根気よく子どもの考えを引き出していきましょう。
(●引用元:『サッカーのためのロジカル・コミュニケーションスキルアップブック』[ベースボール・マガジン社])
この訓練をする前に、普段から大人が気をつけておきたいことがあります。
例えば子どもに「コーチ、ボール」と言われたとしましょう。ここですんなりボールを取ってあげるのではなく、「ボールをどうしたいか」をきちんと最後まで言わせること。
子どもはたくさんの言葉で働きかけると相手の話を聞かないといけない環境ができてきます。その環境が言語力、つまり「聞く力、話す力、考える力」を育てるのです。
それをせずに普段から単語で通じあってしまうと、理由を軸に会話を組み立てることからどんどん遠ざかってしまいます。
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