一人ひとりの個性を大切にする“個人主義”と“利己主義”の違いは? 世界一子どもが幸せな国・オランダに学ぶ「共生の心」の育み方
2017年02月08日
コラム2013年に発表されたユニセフによる子どもの幸福度調査で世界第1位を獲得し、その独自の教育法に世界から注目を集めるオランダ。サッカー強豪国としても知られるオランダで行われている教育法とは? オランダの教育・社会事情を研究するリヒテルズ直子氏の著書『世界一子どもが幸せな国に学ぶ愛をもって見守る子育て』から一部抜粋して紹介します。
(文●リヒテルズ直子(教育研究家) 再構成●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)
『世界一子どもが幸せな国に学ぶ愛をもって見守る子育て』より一部転載
個人主義と利己主義の違い
さて、個性の強い子どもや大人ばかりになったら、はたして社会の統制は取れるのかしら、と不安に思っているママやパパも多いことでしょう。
たしかにオランダでも、一人ひとりの個性を大切にする個人主義は、ときどき利己主義と混同され、「人に迷惑をかけないのだったら何をしたっていいじゃないか」という独りよがりの人が実際に増え、ギスギスした社会になっていったことも事実です。
そういう望ましくない変化を振り返って、大人たちは、人それぞれ、自分なりの小さな貢献をしながらこの社会を成り立たせていけるように、学校でもそういう社会をつくるように、と考えるようになりました。
ちょっと難しい言葉かもしれませんが、こうした社会は「インクルーシブな社会」と呼ばれます。いろいろな特質や背景を持つ人たちがお互いを尊重し合い、受け入れ合ってつくる社会のことです。
オランダの幼稚園や小学校では、クラスの中での役割分担を、先生が「はい、日直さん」というように順番で機械的に割りあてることをしません。先生は、それぞれの子どもが自分で進んで役割を選び、子どもたち同士が話し合って分担するように指導します。
カテゴリ別新着記事
ニュース
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2024 関東トレセンGKキャンプ」が開催!
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 「2024 関東トレセンキャンプU-14」参加メンバー発表!
- 「下手だからやめろ」と言われる息子
- いま注目のセレッソ大阪・柿谷曜一朗選手特集!! 1対1を制する超実戦的フェイントと少年時代の思い出
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!
- 人口450万人の小国・クロアチアから“天才”が輩出され続ける理由
- クラブとともに戦い、走り続ける背番号13――。FC岐阜の永久欠番
- 「軽い」と言われる選手は重心移動ができていない!? 守備力向上のヒントを探る