“夢”は次の代へ ~『人と人とのつながりを大切にする』シルクロードSCの卒業式~

2017年03月29日

コラム

第40回全日本少年サッカー大会 東京都大会において、準優勝という成績を残したシルクロードSC。ボランティアコーチや保護者が主体となって運営するシルクロードSCの戦いぶりは、ジュニサカ編集部の記憶にも印象深く残っています。今回は、2017年3月18日に行われたシルクロードSCの卒業式の様子をレポートします!

取材・文・写真●山本浩之


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子どもたちそれぞれが自分の言葉で卒業の思いを伝えていた

 古くから養蚕業が盛んだった八王子。幕末から明治にかけては関東地方の生糸や絹製品の集積地として栄え、八王子の鑓水(やりみず)地区から貿易の港・横浜へとつながる浜街道は絹の道(シルクロード)と呼ばれました。こうした歴史ある街道が活動拠点の近くを通ることからクラブ名の由来となり、1981年に南八王子サッカークラブから独立して創設されたのがシルクロードサッカークラブです。34期の卒業式が3月18日(土)に八王子市立中山中学校の体育館で行われ、21名の子どもたちが巣立っていきました。

 前日にあった中学の卒業式を引き継いだ会場で、シルクロードサッカークラブの卒業式も厳粛に行われました。式次第に沿って進み、卒業生一人ひとりに卒業証書が授与されます。担当コーチからは、思いのこもった言葉が贈られます。

「〇〇が仲間に見せる満面の笑みがコーチは一番好きでした。ジュニアユースの3年間は通い時間・サッカー・勉強と想像以上に辛いと思うけど、〇〇なら必ずやり遂げると信じています。サッカーを楽しんでください!」

「〇〇といえばハプニング。ケンカしているといえば〇〇。問題あるところに〇〇あり。そんな〇〇が高学年になると、照れや恥ずかしさも出てきて意識や言葉使いが変わってきました。合宿で火の神に宣言した言葉をコーチは忘れません」

 名前を呼ばれ壇上に上がった卒業生は、これまでの感謝の気持ち、未来への抱負を自分の言葉で伝えてから卒業証書を受け取ります。

「フィールドに出て点を取りたかったです。しかしコーチにキーパーをやってみないかと言われてやってみたら、少し楽しくてキーパーを始めました。5年の大会では僕のミスで負けてしまって、もっとキーパーのことを知りたいと思いました。全日(全日本少年サッカー大会)でみんなと決勝に行けたのが嬉しかったです。中学で今のシルクのチームメイトと戦うときは、みんなのシュートは全部僕が止めます!」(小川真輝くん)

「お父さん、父としてコーチとしてシルクのために頑張ってくれて、色々と大変だったと思うけれど、とても感謝しています。僕の自慢の父です。僕は中学に行ってもサッカーを続けていきます。シルクのプライドを持ち1戦1戦大切に戦います」(中林暖くん)

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