大人が「自己中心」的な考えになっていませんか!? 子どもを自立させるために見直したい「他者中心」の考え方
2017年06月27日
コラム2006年、インターハイ初出場を果たした広島観音高校を“教えない”指導で全国優勝に導いた名将・畑喜美夫氏の新刊が7月7日に発売となる。今回は、ボトムアップ理論の提唱者・畑氏の言葉から子どもの自立について何が大切かを考える。
(監修●畑 喜美夫 構成・写真●ジュニサカ編集部)
『『チームスポーツに学ぶボトムアップ理論 高校サッカー界の革新者が明かす最強の組織づくり』より一部抜粋
「人のため」になにかできるのが大人
子どもを育てるということは、自立をさせるということにつながっています。子どもを自立させるためには、それまでの自己中心的な子どもの生き方から他者を中心に考えることのできる大人の生き方へと変えていくことが大切になっていきます。要するに「人のために何ができるのか」ということなのです。
大人の生き方は、心の中で思っているだけではだめです。行動で示さなければならないのです。たとえば、朝早く起きて会社に行って掃除をするとか、人が喜んでくれるようなことをするとか、そのときに初めて自立への入り口に立つことができます。
そこからスタートして、周囲の人たちから「おっ、こいつ変わってきたな」と認めてもらえるように人の喜ぶ行動をしていくことなのです。結局、大人というのは年齢のことではなく、17歳の高校生でも大人の振る舞いができる人もいますし、40、50代になっても、まだまだ、子どものような考え方で行動している人もいるでしょう。
つまり、年齢や地位ではなく「人のために何ができる」という他者に対しての貢献が基準になるということなのです。年齢を重ねた大人でも、周りのことを無視して、自分のやりたいことや、いいたいことをいって、わがまましてきたら、人としては子どものままです。
そうではなく、他者を中心に物事を考えることができ、他者のために何ができるかを考えながら行動することのできる人を育てていきたいものです。
(続きは『チームスポーツに学ぶボトムアップ理論 高校サッカー界の革新者が明かす最強の組織づくり』をご覧ください)
【書名】チームスポーツに学ぶボトムアップ理論 高校サッカー界の革新者が明かす最強の組織づくり
【発行】株式会社カンゼン
【著者】畑 喜美夫
四六判/176ページ
2017年7月7日発売予定
⇒2006年、インターハイ初出場を果たした広島観音高校を“教えない”指導で全国優勝に導いた名将の新刊
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