指導者の悩みや疑問を解決!!「未経験者の子へのキックの教え方」「苦手な足が蹴れるようになる練習方法」
2017年06月29日
コラムジュニアサッカーの現場にはさまざまな疑問や悩みがつきもの。指導者から子ども、そして保護者の方々が抱くものを、ファンルーツの指導者たちがアドバイスします。今回はジュニア年代のキックの指導について、2つの疑問を解決します。
(再構成・写真●ジュニサカ編集部)
Q1
サッカー未経験の子にキックの練習をどう教えればいい?
インパクトの感覚を覚えることが重要!
キックの上達のために最も重要なのは、ボールを蹴るときのインパクトの感覚を覚えることです。足のさまざまな部位を使って、反復練習をする。とにかくボールをたくさん蹴ることが重要です。
たくさん方法はありますが、ひとつの方法としては、ひとりでもできるリフティングが良いでしょう。落とさず続けることが難しければ、ワンバウンドやツーバウンドをさせても良いといった具合にルールの難易度を低くしても構いません。また、手でボールを投げて蹴ったボールを手でキャッチするという方法でも良いです。失敗をくり返す状況よりも成功体験を得る状況で行った方が、子どもたちのモチベーションも高まり効果を得られます。
地面に置いてあるボールをしっかりと蹴るためには、軸足の置き方やボールへのインパクトの感覚を覚える必要がありますが、そもそもキック力がない子どもにとって、地面に置いてあるボールをしっかりと蹴るのは意外と難しいことです。
ですから、置いたボールを蹴るよりも、浮き球を蹴る方法の方がインパクトの感覚を覚えるという意味では効果的です。たとえば、風船を真上に何度も蹴り上げるという練習も良いでしょう。
私がドイツで子どもたちの練習を見たときは軽々とボールを蹴っていました。これはドイツの子どもたちが日本人以上にキックをする経験が多いのはありますが、それだけではなく、天然芝の上で練習している影響が大きいのかもしれません。芝がボールを持ち上げることにより、常にボールが浮いた状態を作り上げているのです。
日本では土のグラウンドが多いので同じ環境を求めることはできません。ただし、土のグラウンドでも、砂や土で台を作ってその上にボールを置いて蹴ると、ボールが浮いた状態となって蹴りやすくなり、インパクトの感覚をつかみやすくなります。
ほかに、大きいボールを使うとインパクトの的が大きくなるので、よりハッキリと感覚を得ることができます。ただし、重いボールでは落下の勢いに負けてしまいます。軽量球などで空気圧を下げて少しだけ柔らかくすると、効果的です。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
サッカー日本代表メンバー発表!【東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会】2025.07.04
-
U-16日本代表メンバー発表!【CFA PEACE CUP】2025.07.02
-
U-17日本女子代表、アメリカ遠征参加メンバー発表!2025.07.01
-
【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!2025.06.18
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-16日本代表メンバー発表!【CFA PEACE CUP】
- サッカー日本代表メンバー発表!【東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会】
- U-17日本女子代表、アメリカ遠征参加メンバー発表!
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- 【第37回全日本少年サッカー大会】決勝大会ジュニサカ取材日記⑥「いよいよ頂上決戦! 技巧の名古屋か、得点力の鹿島か」
- 『プロトレーナー木場克己のサッカー専用トレーニング111』に関するお詫び
- 2016ナショナルトレセン女子U-14(東日本/西日本)の参加メンバー発表