観るものを魅了する”バルセロナ”のようなサッカーをするには何が必要!? 子どもたちが磨くべき2つの要素
2017年08月17日
コラムジュニアサッカーの現場にはさまざまな疑問や悩みがつきもの。指導者から子ども、そして保護者の方々が抱くものを、ファンルーツの指導者たちがアドバイスします。今回はグループ戦術をジュニア年代でどう指導していくのか、1つの疑問を解決します。
(再構成・写真●ジュニサカ編集部)
Q1
バルセロナのようなサッカーは、どうやってできるのですか
(写真●ジュニサカ編集部)
“技術”と”判断”というベースをしっかりと磨いていくことが重要
私は実際にスペインへ行って、リーガ・ エスパニョーラでバルセロナの試合を観ました。前半はフルメンバーで戦い、皆さんが知っているような素晴らしいパスサッカー披露していました。しかし、後半にメッシやシャビ、イニエスタが選手交代でピッチを退くとサッカーの内容は大きく変わりました。結局、選手の個々の能力に依存している部分が大きいのだと思います。
世界中のチームがバルセロナのようなサッカーをしたいと思い、育成方法や戦い方を考えていますが、なかなかできていません。同じ考え方を持って育ってきた選手が多いということがバルセロナの一つの特徴で、それを真似しようというクラブもあります。
ただ、バルセロナは戦術を実行するタレントを発掘(あるいは獲得)できているのですが、それが他クラブでは難しいという状況が多いように思います。タレントが必要になるという意味では、個々の技術を高めることや判断のスピードを上げることが大切になります。バルセロナの選手は トラップミスをしませんし、角度をつけた三角形のポジショニングをすることで相手に奪われないパス&コントロールの精度を身につけなくてはいけません。
ただ、一人で突破できる選手がいるのもバルセロナのすごいところ。ドリブルもできなくてはいけません。それらの判断をすばやくして、なおかつ正確に実行できなくてはいけません。そういう意味では、グループ戦術において「幅をとる」、「深さをとる」という2つの考え方をお伝えしましたが、深さをとるだけではなくて相手の背後にタイミングよく飛び出すとか、逆にボールへ近づいていってポストプレーを行うなどたくさんのオプションを作っていくことも大切になります。
バルセロナと同じサッカーをするのはなかなか大変ですが、技術と判断というベースをしっかりと磨いていくことが重要であることは間違いありません。「急がば回れ」という言葉があります。見た目だけを真似するのではなく、基礎を大切にして少しずつ近づいていきましょう。
<関連リンク>
「新たな選択肢を増やすようなアプローチが必要」。グループ戦術の指導法と効果的なトレーニング法とは?
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