逆転勝利を呼び込んだ頭脳プレー! “野沢菜旋風”なるか? 長野県代表・ノザワナFCが堂々の2連勝スタート!
2017年08月19日
バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会チビリン覇者・江南南に挑む長野県代表・ノザワナFC
『バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会 全国決勝大会』が、18日に駒沢オリンピック公園で開幕しました。初日に行われたのは、4チームずつ12組に分かれて行う1次ラウンドの第1、2節。L組ではノザワナFC(長野)が2連勝を飾りました。
初戦の勝利が大きかったようです。全国大会の常連、ディアブロッサ高田FC(奈良)を4-1の逆転で破りました。キャプテンの中澤佑麻くんは「相手は左利きが多くて驚いたし、キックにもビックリしました。先に点を取られて焦ったけど、前半のうちに追いつけたので、追加点がたくさん取れて良かったです」と笑顔を見せました。
開始2分で先制され、厳しくなるかと思われましたが、すぐに同点に追いつき、その後は相手の攻撃をしっかりと耐えました。特に効いていたのが、背番号10番・中澤くんの守備です。最後方に位置取り、サイドからドリブルで攻め込んで来る相手と、ラストパスを狙ってゴール前に入り込もうとする相手の2人を同時にケア。味方がドリブラーの自由を奪えば加勢し、抜かれればカバーリング。相手がドリブルを止めそうになると、パスを警戒して、すかさずマークを変えました。数ある相手の選択肢から、現実的に確率の高いプレーを選んで対応する守備は、素晴らしいものでした。
中澤くんは「相手の選手が縦に来るので、横を消して縦だけにして狙っていました。あとは、シュートをセーブした後のこぼれ球を狙われるので、シュートを打ちにくいように壁を作ってコースを消しました。相手を2人で挟み込んで、こぼれ球を狙おうと話していたので、守備は上手くできたと思います」と手ごたえを話しました。
守備からリズムを作り、1-1で迎えた後半は、中澤くんのミドルシュート2発などで3点を奪い、勝ち越しました。
この日のノザワナFC守備、実は、地元のフットサルチームに学んだ戦術でした。大会前、長野県からFリーグ入りを目指すボアルース長野の指導を仰いだそうです。勝山直亮監督は「サッカーよりフットサルの方が、戦術理解が進んでいる。やっていくうちに(サッカーに関して)頭が良くなる競技だと思う。練習して来た守備が、思っていたよりうまくいきました。中澤は、賢くてどのポジションでもできます。前で使いたい気持ちもあるけど、彼は、相手のプレッシャーをまともに受けないし、後ろから運んで点も取れるので、今はセンターバックで起用しています」と頭脳プレーの勝利を宣言し、頼れる主将を評価しました。
ノザワナFCは、勝って勢いに乗り、第2戦でエスペランサ熊本U-12(熊本)も撃破。翌19日に行われる最終節で江南南サッカー少年団(埼玉)との全勝対決に勝てば首位通過が決まり、引き分けても各組2位の中の上位成績4位以内に入れば、ワイルドカードで決勝ラウンドに進めます。
長野の子どもたちを広い世界で活躍できる選手へ育てることをコンセプトとするチームの名前であるノザワナは、全国的に知られる長野県の名産『野沢菜漬け』に由来します。江南南は、優勝候補の一角。強敵ですが、決勝ラウンドに進出し、野沢菜のごとく世に名を知らしめることができるか、注目です。
取材・文・写真●平野貴也
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