静岡県代表・ピヴォ、バーモントカップ初優勝。躍動した攻撃陣を支えた“陰の立役者”
2017年08月20日
バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会
【“サッカー王国”静岡県代表・ピヴォ。静岡県勢としては2004年のFCアスルクラロ沼津以来のバーモントカップ制覇。(写真●村井詩都)】
良い攻撃の前には必ず良い守備がある
『バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会 全国決勝大会』は20日に最終日を迎え、決勝戦はピヴォ(静岡)が15-2でミップFC(東京)を下して初優勝を飾りました。
地元である世田谷区を活動拠点とするミップFCに大声援が送られるなかでのゲームでしたが、試合はピヴォのゴールショーとなりました。星戸成くんが7得点、望月陸央くんも5得点をあげました。カウンターあり、セットプレーあり、ハイボールあり、コンビネーションありと多彩な攻撃を披露。
大会通算23ゴールを決めた星戸くんは「いろいろな形でゴールを決められて良かった」と喜びました。望月くんも「全国大会に出るのが初めてだったので、最初は自分が点を取りたいという気持ちが強かったし、自分がやるんだという気持ちばかりが出てしまいました。でも、最終日はみんなでまとまってチームでやろうという雰囲気が出たので、優勝できたと思います」と優勝の手ごたえを語りました。
ピヴォは1次ラウンドの3試合を苦しみながら勝ち上がり、決勝ラウンドに入ると、呪縛から解き放たされたように、攻撃力を発揮しました。
石神恒行監督は「どの試合も、前半は、相手が飛ばしてきて苦しまされて、後半はしっかりとポゼッションをするという形で戦ってきました。1次ラウンドの第3戦、青森FC(青森)さんとの試合で0-4から同点に追いついた試合が、選手に自信を与えたのかなと思います。普段通りのことが、なかなかできない舞台ですけど、決勝戦が一番リラックスしてプレーできていて、うちらしいフットサルができました。GKまで外して無人のゴールにシュートをするのが、うちのテーマ」と話し、大一番で持ち味を存分に発揮した教え子たちを称えました。予選ラウンドでは前半をリードして折り返した試合が1つもありませんでした。
苦境を乗り越える勝ち上がりには、陰の立役者がいました。主将の石川智也くんです。8人制サッカーでは攻撃陣の一員として活躍していますが、フットサルでは、フィクソと呼ばれる守備の要を務めました。GKを除く4人がひし形になる布陣の最後方に位置取り、守備だけでなく、攻撃の配球役として活躍。決勝戦では、相手GKのスローインをカットして単独カウンターで先制点をあげました。石神監督は「フィクソが良かった。この大会の最優秀選手を選ぶなら、あの子。0-4から声を出して鼓舞できるのも、彼だけ」と絶賛していました。
【写真左がピヴォのフィクソを務めた石川智也くん(写真●平野貴也)】
大会の序盤に攻撃のエンジンがかからないなか、決勝ラウンドから得点力がぐんと上がった理由は、守備が機能するようになったことでした。攻撃陣が積極的にプレッシャーをかけ、相手が嫌がって逃げようとするところを、前を向いた状態で奪うことで攻撃の形が多くなり、相手が前に出て来られなくなって何度も押し込むことができるようになりました。キーマンになった石川くんは「決勝戦は、みんなが楽しんでいて、声もいっぱい掛け合えました。大会の最初は緊張して、良いプレーができなかったけど、大会に慣れて最後に最高のプレーができました」と満面の笑みで喜びを表現しました。
大勝での初優勝となりましたが、勝因は攻撃力だけでなく、大会を通じて攻守両面で良さを見せたピヴォの力強さでした。
取材・文●平野貴也
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