フットサルは「自分ともう一人を使ってどう状況を打開するか」。北海道コンサドーレ札幌の取り組みが示す“フットサルの価値”
2017年08月31日
育成/環境小学生年代のフットサルをどう考えるか。日本フットボール界おいて重要なテーマのひとつである。そんな中、日程が2015年度大会から夏開催に移行して、過密スケジュールになることからJクラブの育成組織を中心としたサッカー強豪クラブは、バーモントカップなどの室内フットサルに取り組む機会自体が減ってきている。しかし、8月18日から20日にわたり行われた第27回大会でベスト4に進出した北海道コンサドーレ札幌U-12は、独自の取り組みをはじめていた。
取材・文●平野貴也 写真●村井詩都、佐藤博之
(写真●村井詩都)
コンサドーレが示した“フットサルの価値”
Jクラブの育成組織が、専門家を招いてフットサルのトレーニングを行う。北の大地で新たな取り組みが始まった。
8月18日から20日まで、東京の駒沢オリンピック公園で行われた『バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会』に出場した北海道コンサドーレ札幌U-12の話だ。普段は浅沼達也監督が率いているが、大会でチームの指揮を執っていたのは、フットサルのFリーグに所属するエスポラーダ北海道でプレー経験のある豊川大地監督だ。
なぜか。豊川監督は「普段はサフィルバ(※札幌市を中心に活動するスポーツクラブ)という別のチームを教えているのですが、コンサドーレさんから声をかけてもらって、今年から週に1回、フットサル専門のコーチとしてトレーニングを見ています。クラブとして、しっかりとフットサルを採り入れたいということだったので、引き受けました。それで、この大会は僕が監督を務めることになりました」と理由を明かした。チームは、準決勝まで勝ち上がったが、優勝したピヴォ(静岡)に敗れた。
Jクラブは人気があり、能力の高い選手が集まる。北海道コンサドーレ札幌U-12には、170センチが1人、158センチが2人と大柄な選手も多かった。ロングパスを大柄選手に集めて競る方法や、中長距離のシュートを連発して押し込む戦法も可能だったが、セットプレー以外では、動いてつないで崩すというスタイルで戦った。豊川監督は「Jクラブなので、運動能力が高い。シュート力もキックの技術もあるけど、ちゃんとフットサルで戦えたのが良かった。悔しいけど、楽しかったです」と話した。
【北海道コンサドーレ札幌U-12を率いた豊川大地監督は元Fリーガーで普段はスポーツクラブのフットサル部門の指導にあたっている】(写真●村井詩都)
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