フットサルは「自分ともう一人を使ってどう状況を打開するか」。北海道コンサドーレ札幌の取り組みが示す“フットサルの価値”

2017年08月31日

育成/環境

味方を使って状況を打開するという個人戦術は、サッカーにも生きる

 Jクラブで本格的に採用するチームが現れたことは、画期的だ。ジュニアサッカー界におけるフットサルの立ち位置は、少しずつ変化して来た。バーモントカップは、変化を如実に示して来た大会だ。かなり長い間、少年フットサルは「体育館で行うミニサッカー」の領域を出なかった。普段とは規格やルールが違うために新鮮で、伝統ある大会と比較してそれほど重きを置かずに臨めて、楽しめる。そんな舞台だった。

 一方、フットサルの知名度が高まり、競技者以外が嗜むようになってからは「フットサルは、サッカーの技術習得に役立つ」と言われるようになり、サッカースクールがフットサルを採り入れるようになった。2015年のバーモントカップ第25回大会は象徴的で、優勝したブリンカールFC(愛知)、準優勝のマルバ千葉fc U-12(千葉)は、ともにフットサル(及び、少人数制サッカー)を採用したスクールだった。今大会を制したピヴォ(静岡)も、その名の通り、サッカースクールという形を取ってフットサルを教えているチームだ。

決勝⑮
【2年前の決勝戦はボールを前に運ぶ個人戦術に優れた選手を擁する両チームによる決勝戦だった】(写真●佐藤博之)

 サッカーは、広いピッチで学ぶべきものもあり「フットサルに取り組めば、サッカーが上手くなる」と簡単に結論付けることはできない。どのように使うかが重要だ。ルールが違うため、まったく同じとは言いにくい部分もある。豊川監督は「自分ともう一人の味方でどうやって状況を打開するかという個人戦術は、サッカーにも生きると思います。ただ、チーム戦術になると、サッカーとは異なります。だから、チーム戦術を伝えるときには、特有のものであることを説明します」と話した。

 ジュニアサッカーに、フットサルをどのように採り入れるのか。まだ、方法と成果を示せるチームは多くない。その中で、Jクラブが取り組み始めたことには価値がある。豊川監督は、約半年の取り組みで見えて来た成果を次のように話した。

「(降雪地帯の)北海道の子どもなので、体育館でフットサルをやること自体は、違和感はありませんでした。フットサルを毛嫌いしないで取り組んでくれるので良かったです。ただ、始めはサッカーの延長線にフットサルを置いてしまうので、スピードやパワーといった身体能力をフルに生かすようなプレーが多かったです。そこで、狭いエリアを突破するには、もう少しこうした方が良いと思うよと伝えていきました。例えば、立ち止まって(相手を背負って)ボールを受けるとすぐに囲まれてしまうので、スペースを空けておいて、動きながらボールを呼び込むことなどです。特に小柄な選手は、サッカーでも動きが変わって来ているのではないかと思います」

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