技術があり、試合の主人公になる可能性があるが…。バルサ監督が語る日本人選手の“可能性”

2017年09月11日

インタビュー

バルサ監督

日本人選手は「明らかに前に行ける状況にならないと前進しない」

——グループ予選3試合を終えました。現状の手ごたえと課題を教えて下さい。

「1試合目の清水エスパルスU-12戦は選手たちが明らかに緊張をしていました。それで判断やボールを受けてからのスピードが遅く、(球離れが悪かったためにボールの奪い合いが続き)攻守の切り替えが早い展開になってしまいました。前半は何度も自陣でボールを失い、相手にゴールチャンスを与えてしまいました。

 2試合目のサガン鳥栖U-12戦から選手たちが11人制サッカーに慣れてきて、グラウンドの使い方を覚え始めました。サイドの幅を大きく使って真ん中の選手がプレーするスペースを確立し、どこに数的優位があるのかを判断してプレーできていたと思います。

 特に3試合目のワールドチャレンジ街クラブ選抜戦では、サイドのポジションを務めたジョアン選手、ラウール選手がうまくサイドに開いてスペースを広げ、タイミングよく真ん中に入りながら数的優位を作ってボールを前進させることに大いに貢献してくれました。今日の試合に限っては自分たちが狙っていたとおりのサッカーができたと感じています」

――この大会は日本チームにとって海外のクラブと対戦できる数少ない貴重な大会です。だから、日本チームはたくさんのことを学びたいと考えています。率直に日本チームの印象、通用しているところと課題だと感じるところを教えて下さい。

「日本人選手の良いところは選手にスピードがあること、そして、ディフェンスのオーガナイズがしっかりできていることだと思います。

 一方、ボールを扱う技術の質は非常に高いものがあるのですが、試合の中でボールを前進させる判断の部分で、前に進めることができるであろう状況においてもボールを後ろに下げたりしていました。日本人選手たちは前に進められる状況の理解の範囲が狭いように感じます。明らかに前に行ける状況でしか前進しないというか、積極的になれないようです。

 あとはフィフティ・フィフティのボール、ぶつかって戦わなければいけない場面で少し怯えるというか、そこを強く出れないというところがあったように思います」

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