終始ゲームを支配したレジスタFCが大量5得点を奪い『第21回前橋市長杯』64チームの頂点に立つ!!/決勝レポート

2017年09月19日

大会情報

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レジスタFCが攻守でフォルトゥナを圧倒!!

 9月16日(土)から18日(月)までの3日間に渡り、群馬県前橋市にて、第21回国際交流サッカー大会U―12前橋市長杯が開催された。参加したのは64チーム。海外からも韓国(2チーム)、マレーシア、タイ、シンガポール、オーストラリアの6チームが招待され、国内は群馬県外51チーム、群馬県内6チームの顔ぶれとなった。

 大会2日目の2次ラウンドは台風18号の影響で悪天候に見舞われたが、大きな混乱もなく、リーグ戦自体は順調に消化した。最終日の順位トーナメントは、台風一過の晴天となり、前日との温度差が10度以上もある真夏日となった。

 優勝が決まる1位トーナメントの準決勝では、フォルトゥナサッカークラブ(山梨県)がバディーサッカークラブ千葉(千葉県)と顔を合わせ、フォルトゥナが5-2で勝利した。もう一試合はレジスタFC(埼玉県)がシンガポールスポーツスクール(シンガポール)と対戦し、レジスタが2―1で勝ち抜いてファイナルマッチに駒を進めた。

 レジスタ対フォルトゥナの決勝戦は、レジスタのキックオフで幕を開けると、前半の早い時間にスコアが動いた。先制したのはレジスタの10番・中田旭くん。受けたボールを反転するようにして放ったシュートが、フォルトゥナのゴールネットを揺らした。前半2分のことだった。「(試合の立ち上がりのほうだったので)最初のシュートが大事だと思っていました。右足がちょうど振れそうな位置にボールがきたので、シュートを打ちました」と、中田くんはゴールシーンを振り返った。

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【写真右、決勝で2得点を挙げた10番・中田旭くん】

 1点をリードしたレジスタは、その後もボールを持つ時間が多く、前半も中頃の11分に追加点をあげる。決めたのは、またしても中田くんだった。クロスバーを叩いたシュートに「こぼれ球を狙っていた」という中田くんが頭で押し込んだ。

 レジスタは続く14分には、コーナーキックからのボールに5番・若田澪くんが頭で合わせて、3-0で前半を折り返した。コーナーキックを蹴った中田くんは「コーナーキックは、チーム全体で意識していたので、決まってうれしかったです。決勝は2点ゴールも決めましたが、あのコーナーキックが(ゴールにつながったことが)一番うれしかったです」と話してくれた。

 コーナーキックは、これまでの試合で決めきることのできないシーンが何本もあったので、決勝で決めることができたのは大きかったのだという。一方、ヘディングシュートを決めた若田くんは「(中田くんから)すごくいいボールがきました。僕は相手のマークもはずして振り切れていたので、『フリーなっているので、ここは決めたい!』と思っていました。ゴールすることができてよかったです」と語ってくれた。

 後半になっても、ゲームの主導権を握っていたのはレジスタ。11分と14分に8番・二平昴大くんのゴールが決まった。

「1点目のゴールは、前にも同じようなシーンがあって、そのときはタッチが長くなってしまったことから奪われてしまいました。なので、今回は、ずらしてからすぐに打とうと思っていたのでそれができたのでよかったです。2点目は、(ボールを受けてから)そのまま行こうとしたのですが、相手がついてきていたので、止まって緩急をつけたら、相手が転んだので、その隙を逃さずシュートを打つことができました」

 2ゴールをあげた二平くんは、そう話すと、とくに豪快に決まった2点目のゴールについて「すごく力強いシュートでしたね。決まったときは気持ちがよかったですか?」と問いかけると「はい、気持ちがよかったです!」と微笑んでくれた。

 結局、試合はこのまま5-0でタイムアップとなり、レジスタが2年連続3回目となる優勝を決めた。レジスタを指導する藤屋直博監督は、「8月の関東少年サッカー大会で優勝して、そこで一回リセットしたので、また、この優勝をきっかけに、次に向けていいスタートを切ることができました」と語った。

 次は全日本少年サッカー大会の埼玉県予選が待っている。この勢いのままレジスタが激戦区である埼玉県を制して、全国大会の舞台である鹿児島への切符を勝ち取ることができるのか注目したい。
 
■優勝 レジスタFC 藤屋直博監督のコメント
関東少年サッカー大会では出場する機会の少なかった選手もいて、そうした中での優勝だったのですが、今大会は、みんなが、ほとんど同じくらいの出場機会を得られました。関東少年サッカー大会に出られずに悔しい思いをした選手にも出場のチャンスがありましたので、そんな選手たちにとっては、優勝を体験することもできて、今後への、いいきっかけになったのではないかと思いました。

決勝の前には、たとえば「先制されたら?」など、いろいろなことを想定して選手たちに話しをしましたが、選手たちは余計な力も入らずに、冷静になって試合に臨むことができたのかなと思いますね。

今大会は負けた試合はなかったのですが、失点が多かったので、決勝で失点することなく終われたのはよかったです。また、海外のチームとは対戦したくても、なかなか対戦する機会がないものですから、準決勝でシンガポールと試合することができたのは、選手たちにとって素晴らしい経験になったと思います。

取材・文●山本浩之 写真●佐藤博之

<関連リンク>
第21回国際交流サッカー大会U-12前橋市長杯

 

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