子どもの話をしっかりと“きく”べき理由は?『傾聴』のススメ
2017年10月04日
コラム自発的な行動ができる子に育てたい!子育てに対してそんな想いを持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。これは子育てに限らずスポーツや勉強においても重要なテーマですが、“我慢”を要するためとてもむずかしいテーマでもあります。小学4年生のサッカー少年を子に持つ久保木和加さんは、そんな子育てを目指し、お子さんが幼稚園のときに『子育てコーチング』の講座に通い、講師にもなれる資格まで取得をしたのだそうです。今回は久保木さんに実体験をもとに自立した子どもを育てるために実践したことを伺いました。
文●久保木和加 マンガ●まろこ 構成●ジュニサカ編集部
しかし、息子が幼稚園年中になると「ねえ、ママ。今日ぼくなにを着たらいいの??」と、私にたずねてきました。さらに「ねえ、ママ。ぼく、なにをして遊んだらいいの??」と、たずねてきたことも…。
自分で考え、自分でできるどころか、ママの指示がなければ動けない子になっていることに気づいたのです。そして私は「本格的にコーチングを学びたい!」と思い、子育てコーチングに特化した指導を行っている『マザーカレッジ』にて子育てコーチングを学びました。
マザーカレッジでまず聞かれたのは「子育てを楽しんでいますか?」ということでした。その時、私は「子育てって楽しむものなの?」と疑問に感じました。しかし、マザーカレッジは、「子育てにしっかり取り組みながら自らの人生もしっかりと生きるマザーの学びの場です」という言葉に、私の子育ての概念から戸惑いを感じつつも、「キラキラしたママになりたい!」と強く思ったことを今でも覚えています。
そこから1年間、子どもの才能を最大限に伸ばすための会話術、コーチングアプローチを軸とした子どもとの良い関わり方や『ペアレンテーション※Parent(親)&Presentation(表現力)」を組み合わせたマザーカレッジ独自の言葉』を学び、コーチとしての資格を取得しました。
実際の講習では以下のようなことを学びました。
・相手の話をきく(傾聴)
・相手をほめる、みとめる(承認)
・相手のための質問(問い)
どれもできているつもりで実際にはできていないことばかりでした。そんな私が最初の取り入れてみたのは、息子の話をとにかくよく『きく』こと。『傾聴』でした。とはいえ、息子の話を「熱心にきき続けること」ことはなかなかできるわけもなく…。私はまず「1日5分」きくことにしてみたのです。
突然、母親のスタンスが変わったことに少し戸惑った表情を見せていた息子でしたが、「話をきく」ことに注力していると次第に抽象的だった言葉が「今日は幼稚園で○○して遊んだから楽しかったよ」「それからね、それからね…」と具体的な内容を自ら話しかけてくれるようになったのです。
○○だからたのしかった。○○だからうれしかった。○○だからかなしかった。と、自分の気持ちも言葉に出せるようになったのです。そして私にとっては何よりも、息子が楽しそうに話をしてくれることが、とてもうれしかったのです。息子にとって、息子の言葉に耳を傾け、十分に聴いてもらった、という体験は安心感と信頼につながったようです。当時学んだことは、現在10歳になるサッカー少年の息子の子育てに、とてもいきています。
<プロフィール>
久保木 和加
千葉県在住。小学4年生のサッカー少年(長男)とコーチングをベースとした子育てを実践し日々奮闘中。コミュニケーションを大切にしながら嬉しいときや楽しいときは一緒に笑いつらいときや苦しいときは寄り添いながら、息子の成長を見守っている。
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