西宮サッカースクールがJクラブを封じた「守備の妙」/全少決勝大会レポート

2017年12月28日

コラム

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守備の基本が叩き込まれた西宮の選手たち

 なぜ西宮サッカースクールを評価するのか。

 その理由は、Jクラブの大宮アルディージャを相手にガチガチに自陣に引いて守らず、いつもどおりに守備をしてほとんど崩されなかったからだ。

 彼らは一人ひとりが自分のゾーンに入ってきた相手にマークにつき、ボール保持者に対してしっかりとチャレンジ&カバーを行う。その単純にして、とてもオーソドックスな守備を絶えず目まぐるしく仕掛けてくる攻撃に対して、失点したカウンター以外はほとんど隙を与えなかった。

 昨年サッカーとフットサルの2冠を達成したセンアーノ神戸も守備力が高かったが、彼らは横浜F・マリノスの選手たちにオールコートのマンツーマンを敷くことでパスの受け手を封じる作戦をとり、この守備は実質11人制では通用しないものだった。だからこそ、西宮サッカースクールの守備は特別な策を講じず、Jクラブとガチンコに勝負したという意味で評価できるものだ。

 自分のマークを見ながらボールの位置とカバーを常に意識する。

 このことを高いレベルでプレーするためには、高い「認知力」を必要とする。自分のマークは常に同じ選手ではなく、いろんな相手が自分のゾーンを出入りする。しかも一人ではなく、複数の可能性だってある。マークすら見ることが大変なのに、ボールの位置の確認とさらにカバーへの意識も持たなければならない。

 これを40分通じて隙なく行うことは非常に難しいものだ。

 そして、何より守備は個々だけで対処できるものではない。チーム全体が味方のポジショニングによって自分の位置をバランスよく調整しながら、前述したマークとチャレンジ&カバーを繰り返さなければならない。ここが最も難易度の高いところだ。

 試合後、大宮アルディージャの森田浩史監督に「ボランチの選手がかなりプレッシャーを感じていましたか?」と質問すると、「ターンできることもあったと思いますが、なかなかプレッシャーを感じて前を向かせてもらえませんでした」と答えた。

 大宮は今大会でもボール扱いについては屈指の選手たちがそろっていた。そんな選手たちが西宮のグループとしてのポジショニングの妙によるチャレンジ&カバーとマークによって、自由にボールを受けられず攻めあぐねたことについてはJクラブも学ぶことがあったことだろう。

 残念ながらベスト8で敗退してしまったが、彼らがもう少しだけ勇気を持っていつもどおりの攻めを見せてくれていたら、兵庫県勢としての連覇も夢ではなかったかもしれない。

「日本サッカーは守備が課題だ」と言われる昨今、西宮サッカースクールが見せた守備は、町クラブがJクラブと対等に渡り合えることを証明してくれた。今大会、彼らが見せてくれた攻守にバランスのとれたサッカースタイルは、まさに高い守備力の中で練習に励んだ賜物だ。

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【試合結果】第41回全日本少年サッカー大会 特設ページ【取材日記】

 


 

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