「どうサッカーを捉え、指導に落とし込むか」。湘南ベルマーレが体現する“ボールを奪う意識”【短期連載】
2018年03月07日
コラム
――『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017』を取材した感想として、Jクラブは自分たちの力を出せていませんでした。「個人がプレーしていない」という印象があるなか、湘南の選手は「どうしようか?」と目的を探りつつプレーしていました。そういう意味で、バルサと対等に戦えていました。
浮嶋「選手たちはベルマーレが好きな子が多いんです。だから、トップチームの試合をよく見ているし、結構ユースやジュニアユースの試合を見ている子もいるんです。そういう環境下で育ってきたときに、たとえば「ボールを取られたら取り返す」が当たり前だと思っています。
アカデミーのサッカー指導においては、サッカーが4つの局面で構成されていると捉え、練習を考えています。これはトップからジュニアまでの一貫した考え方で指導者間では共有されているものです。
1.ボールを奪う
2.ゴールを守る
3.組み立てる(ボールを失わない、つなぐ…etc.)
4.ゴールを決める
特に『ボールを奪う』については日本サッカーで欠けているものだと感じています。私たちはそこを大事にしているので、ジュニアサッカーワールドチャレンジでは他のチームとの違いがそこにあったのかもしれません。他は守備時にリトリートし、奪うというより守るサッカーをやっていました。
普段から『ボールを奪う』ことを大切に指導しています。きっと、その相乗効果で攻撃の部分(組み立て)も向上しているのではないでしょうか。 たとえば、『奪いに来た選手をどう外すか』、『どのように先を見てサッカーをするか』など、どう組み立てて攻撃していくのかということを子どもたち自身が考えながらプレーしているので、そういうところが湘南カラーとして出ているのかなと思っています。
あの大会について言えば、私たちは普段どおりに前からボールを取りに行きました。もちろん、ボールを取られたらすぐ奪い返しに行くのも選手たちにとっては当たり前のプレーです。4つの局面の中で『どういうサッカーをするのか』『どういうプレーをするのか』というビジョンが選手たちには必要なので、彼らにそこが浸透して生きてきたのかなといま言われて感じています」
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