世界で活躍するための「判断」と「コミュニケーション」。小林祐希が“未来の日本代表”にメッセージ&ジュニサカMIP
2018年05月28日
ジュニアサッカーニュース取材・写真・文●中澤捺生
積極的に「コミュニケーション」を取り合った子どもたち
5月27日(日)、MIFA Football Park(東京都江東区)にて『SAMMY SOCCER PROJECT FIELD PROGRAM inTOKYO』が開催された。『SAMMY SOCCER PROJECT』の一環として、実際にコーチや専門家から指導を受けることができるプログラムである。
今回で2回目となるイベントには元日本代表の鈴木啓太氏だけでなく、同プロジェクトのオフィシャルアンバサダーである小林祐希選手(SCヘーレンフェーン/オランダ)がサプライズ参加。午前中に小学1・2年生、午後に小学校3・4年生を対象としたサッカークリニックが行われた。
今回のプログラムは「判断力」と「コミュニケーション」が要求される練習メニューが多く実践された。ゴールが4つ用意された「4vs4」のトレーニングが行われた際には、「どこが広いのか、どこにスペースがあるかを常に考えよう」と、鈴木氏が子どもたちに状況を見て判断する重要性を教えていた。
「ゴールに向かって、仕掛けることも大事ですが、見ることも重要です。ボールばかりに集中するのではなくて、相手を騙すとか、違った発想ができる感覚がほしいと思い(判断力を要求する)メニューを入れました」と鈴木氏はトレーニングの狙いを語ってくれた。
また、今回のサッカークリニックに参加した多くの子どもたちは、ほぼ初対面。しかし、ミニゲームの際には、各チームが主体的に輪になって、自己紹介をしたり、攻守のポジションを決めたり、前の試合の反省点を話し合い、次の試合に向けての”作戦会議”を行ったりと、積極的に「コミュニケーション」を取り合っている様子が伺えた。
2年前にオランダに移籍した小林選手は「各チームに一人はリーダーシップを発揮するような子がいて、昔の自分を思い出しましたね(笑)。Jリーグでプレーしていた時は、日本の選手が何も言わなくても察してくれたり、手伝ってくれたり、心で通じ合っていましたが、向こう(オランダ)では自ら言わないと分かりません。(海外は)意見をしっかり伝える、相手の意見をしっかりと聞くといったディスカッションが常日頃からある環境なので、小さい頃からこういう場所で、リーダーシップを発揮できる子たちが増えてくれたら嬉しいです」と語る。
「点を取りたいし、点を取られたらむかつきます。26歳になりましたけど、それは子どもたちと同じです」とミニゲームに一緒に混じり、本気でプレーをした小林選手。閉会式の際には「この中から日本を代表するサッカー選手が何人でてくるのか、本当に楽しみになりました」とクリニックに参加した子たちの将来に期待を寄せていた。また、「とにかく毎日ボールと戯れてほしいです。朝から晩までボールに触りたい、グラウンドに行きたい、『ボールは友達』ってよく言いますけど、そうなってくれれば、サッカーは自然と上手くなっていきます」と個別取材の際に子どもたちにアドバイスを送ってくれた。
最後は、鈴木氏と小林選手がハイタッチで子どもたちを見送り、イベントを締めくくった。
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