個人戦術は「個」ではない。真の定義とは

2018年07月28日

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GIJON, SPAIN - MARCH 24: Andres Iniesta of Spain duels for the ball with Almog Cohen of Israel during the FIFA 2018 World Cup Qualifier between Spain and Israel at Estadio El Molinon on March 24, 2017 in Gijon, Spain. (Photo by Juan Manuel Serrano Arce/Getty Images)

小学生の時から指導を受けて習得するべき
 
 私の解釈では、日本のサッカーで語られる「個人戦術」は何かフワッとした概念です。往々にして「判断が良い」という曖昧な表現で終わってしまっています。
 
 では、「良い判断とは何なのか?」、「その良い判断をするためには何をどのように認知することが重要なのか?」を考える機会は意外と少ないのではないでしょうか?

 的確な判断を下していくためには、自分と周りの状況をリンクさせて戦術意図に沿って的確な選択をすることが求められます。その中で「周りの状況」というものの捉え方がぼんやりとしているのが原因です。そういった意味では、1対1、2対1、1対2というフィルターを通して個人の戦術を考えることは非常にわかりやすいと考えています。

 図13のように、11対11の中に1対1、2対1、1対2という領域があり、各選手は次の個人戦術アクションを実行し、プレーしています。この戦術領域は、チームやグループの戦術が機能するためのベースとなります。また状況やプレーの複雑性も低いことから、身につけるべき年代は小学生のような低年齢時で、指導を受けてしっかりと習得しておくべきです。
 
 個人戦術のベースがなければ、チーム戦術は機能しません。個人の戦術アクションはチームのプレーモデルや戦術に影響を受けているので、そこには相互関係が存在します。
 
 まずは、個人戦術の原理原則を理解し、効果的にプレーできることを選手が学ぶことができるよう、指導者のみなさんは基本的な指導をしてください。


坪井健太郎(つぼい けんたろう) CEエウロパユース第二監督

1982年、静岡県生まれ。静岡学園卒業後、指導者の道へ進む。安芸FCや清水エスパルスの普及部で指導経験を積み、2008年にスペインへ渡る。バルセロナのCEエウロパやUEコルネジャで育成年代のカテゴリーでコーチを務め、2012年には『PreSoccerTeam』を創設し、マネージャーとしてグローバルなサッカー指導 者の育成を目的にバルセロナへのサッカー指導者留学プログラムを展開中。また、森亮太氏と共著で『誰にでもわかる サッカー説明書 ~スペインサッカーを日本語に具現化~』を電子書籍出版。著書に『サッカー 新しい攻撃の教科書』『サッカー 新しい守備の教科書』(小社刊)がある。


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