なぜバルサはうまくいってないのか? 監督が語るその理由/ワーチャレ取材日記②
2018年08月25日
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018【ワーチャレ取材日記①】たった少しの修正で状況が一変!バルサ指揮官が示した修正力。町クラブのパーシモンが見せた戦術的アプローチとは?
取材・文●木之下潤 写真●佐藤博之、ジュニサカ編集部
3試合目を終えてもなかなかエンジンのかからないFCバルセロナ
ピッチに入ると、人工芝から照り返す日差しが初日と変わらぬ熱気を伝えてきた。
台風の影響で予選4試合分がこの日にスライドしたため、グループAとグループCは急遽一日2試合をこなす日程となったが、初日に比べると暑さもいくぶんかやわらぎ、風もあるため、ポジティブに捉えられることもあるかなと感じた。
さて大会二日目は、ジュニサカ的に毎年恒例としているFCバルセロナの監督インタビューを申し込む日となっていた。日程変更の影響が気になるところだが、下部組織とはいえ、世界有数のビッグクラブの監督の意見を聞ける絶好の機会。早速、編集担当者に朝一で取材申請をしてもらい、返事を待つ間FCバルセロナのグループ予選3試合目を見ることにした。
前日、1試合目から2試合目にかけてものすごい修正力をプレーで示したため、3試合目にも期待していた。結論からいえば、さほどよかったわけではなかった。大会初年度からFCバルセロナを見続けているが、3試合目で現状のチーム状態というのは記憶にない。
2試合目から修正した「ボールを奪われた後の守備意識」については変わらず取り組んでいるようだが、奪い返した後のボールの動かし方やチーム全体の展開に共通理解が薄いように感じる。いずれにしろ、そういうことも今年は直接聞けるので楽しみだった。
何よりこの年代の監督として2年目を迎えるダビド・サンチェス・ドメネ監督が、昨年よりも感情を選手たちにぶつけるシーンが目立った。「選手を見守る」というよりは「FCバルセロナとしてどういうプレーをするのがいいのかを必死に植え付けている」ように感じた。結果的にワールドチャレンジ街クラブ選抜を相手に1対1の引き分けに終わったので、そのあたりのところも質問できるチャンス。
試合終了後、間もなく個別インタビューに応じてくれるとのこと。3試合目終了後の囲み取材では、監督自身も「チームとしてはあまりうまくいっていない」と語ったので、そのあたりもストレートに聞いてみた。
今日は、そのインタビュー全文を届けるということで日記としたい。
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