今、ジュニア年代で何が起きているのか? 現場指導者が語る”スケジュール問題”/指導者座談会1【9月特集】
2018年09月19日
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【大豆戸FC代表・末本亮太氏(写真左)、FC大泉学園代表・小嶋快氏(写真右)】
ジュニア年代で起きている”過密スケジュール問題”
末本「所属区で大会が7月に行われたのですが、その決勝戦が毎年7月下旬にあります。実は、今夏はずっと暑かったので週末のクラブの活動を抑えながらやっていました。ただ区大会を勝ち上がって決勝まで進み、決勝当日も非常に暑い中で試合が行われて選手たちのコンディションがベストだったかと言えば疑問が残りました。結果は負けてしまったのですが、やはり負けると悔しいです。なので、『もう少し熱い中でも練習をやった方がよかったのかな』とか振り返りました。
毎年決まった区大会という活動があるなか、私は休みを入れる決断をして実行したのですが、決勝では、選手たちが最後までゲームの中でのタスクをこなす、また必要な時に必要なだけ走るというパフォーマンスができていませんでした。結果も負けてしまったので、私たち指導者もちょっと思いは複雑です。この暑さの中でサッカーがあるなら、そういう環境でもプレーできるようにコンディショニングを整えなくてはならないことと、子どもたちの体力を削ってまでこの暑さの中で強度の低いゲームやトレーニングをしていくのかは判断が難しいところです。結果に一喜一憂されてはいけないと思います、毎年決まったこの時期に区大会という活動があるのでオフを入れる決断が良かったかどうかは、まだ結論を出して切れていません」
高橋「港北区大会の決勝トーナメント毎年7月に開催されているんですね。東京はいかがだったんですか?」
小嶋「カテゴリーによっては公式戦のスケジュールが組まれていました。毎年、夏休み時期は『ブロックリーグ』という地域で行うリーグ戦が入っているのですが、 今年は東京都サッカー協会から『4種については夏休み中の活動は禁止』という通達が届きました。それで公式戦のスケジュールは全てなくなりました」
末本「それは革新的ですね」
小嶋「それで公式のリーグ戦ができなくなったので、全日本少年サッカー大会(以下、全少)の予選は方式が各ブロックによるトーナメント戦で都大会の出場権を争うことになりました」
末本「リーグ戦をやれず、トーナメント勝負になったわけですね。毎年リーグ戦は行われていたんですか?」
小嶋「はい。でも、今年は『リーグ戦では試合数を消化できない』ということでトーナメント制に変更になりました」
南里「東京はジュニア年代の夏休み中の公式戦が禁止されたので、そういうことになったんだと思います」
小嶋「区によっては練習試合も禁止でした」
末本「東京は夏休みに全少(全日本少年サッカー大会)の予選となるリーグ戦を毎年していたわけですね。でも、『いつ休むの?』って感じですね」
小嶋「各ブロックのリーグ戦は相当数の試合をこなさなければなりません。私たちのクラブはその一つ上の『Tリーグ』に属しているので、夏休みにはリーグ戦が入ってきません。Tリーグは中断期間があり、9月から再開されます。その下のブロックリーグを戦っているクラブはずっと試合をしている状態です」
南里「これは東京独特の問題です。それはクラブの登録数が圧倒的に多いですから。ジュニアで800チームくらいあるんですよ。おそらく他の都道府県は9月から全少の予選があると思いますが、東京はとにかく試合をやらないと終わりません。だからというわけではありませんが、他の都道府県とは違い、ヒエラルキーが出来上がっています。T1、T2、ブロックリーグというように」
末本「4月くらいから始まっているですか?」
小嶋「そうですね。全少の日程を終えるのに、10月くらいまでかかります」
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